#読書
ここから出して!殺人犯に監禁された少女の告白サビーヌ ダルデンヌ著松本百合子翻訳ヴィレッジブックス(文庫)2007年12月20日初版第1刷発行 12歳のある朝、私は自転車に乗って学校へ向かった―いつもと同じように始まったはずのその日、サビーヌは見知らぬ男…
私のシベリヤ物語―捕虜生活三年間の青春2011年11月21日発行 寒さと戦い、飢えと戦い、戦友たちは孤独の中で死んでいった―ソ満国境でソ連軍を迎え撃った若き見習士官の抑留体験。日々、過酷な環境にさらされながら、明るさと希望を失わず、仲間とともに帰還の…
推理小説の源流―ガボリオからルブランへ2002年3月12日初版発行淡交社 ポーを祖とし、ドイルで完成したとされる推理小説。しかし、ひとりの仏文学者の緻密な研究が、忘れられた作家ガボリオの驚くべき先見性を明らかにする。ルコック探偵から、ホームズ、ルパ…
地下牢の女王 (光文社文庫)2011年刊行。 熱狂的ファンからのメールに添付された写真。その美貌に小説家の目は釘づけになった。メールのやり取りを重ね、近づいてゆく距離……。そして女の自宅へと招かれた夜。甘美な期待は、恐怖と絶望へと一変した! 女は薬…
1999年小学館刊行。 書いてあることは知っていることばかりで特に目新しさは感じられなかった。内容が薄すぎる。 深井晃子関連で検索してみると下記のページを見つけた。 問いから学ぶ編集者・服部 円さんが、キュレーター/服飾研究家・深井晃子さんに聞く…
死者の体温 (角川ホラー文庫)2004年刊行。 史上最悪の連続大量殺人!安田祐二は30歳。砲丸投げの元日本代表選手で、いまはエリート会社員。ハンサムで温厚。にこやかで職場や近所での評判もよく、そして、次々と人を絞め殺しては別荘の庭に埋めているの…
あの夜にあったこと (角川ホラー文庫)2012年刊行。殺意の水音 (角川ホラー文庫)2015年刊行。 21歳の優也は、幼なじみの啓太と共に派遣従業員として工場で働いている。異様な愛情を注いでくる母を拒絶しきれない優也。金持ちに敵愾心を抱く父に育てられた…
飼育する男 (角川ホラー文庫)2006年刊行。死人を恋う (光文社文庫) )2005年刊行。 昔、昔……。春のある午後、少年は森の中で、日にさらされて色褪せた雑誌が落ちているのを見つけた。何げなくページを開いた瞬間、若い女性の全裸写真が視界に飛び込んで来…
ヌードグラビアがまだなかった1920年代~1940年代のフランスやアメリカで旋風を巻き起こしたピンナップ・ガールの傑作を、著者の膨大なコレクションの中から、厳選紹介。エロティシズムが新鮮な画文集。(本書紹介文より抜粋) 今回は、荒俣宏著『Girl Art―…
森の枯れ木を生き血で染めてやろう植物も動物も喜ぶだろう 2009年徳間書店刊。 暴力団・東明会の金を持ち逃げした男が、軽井沢に潜伏している。金額は五億。東明会はもとより、大金の臭いを嗅ぎつけた危険な連中が、この閑静な別荘地に現れ、血眼になって男…
2006年双葉社刊。 やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。身体を壊し、酒が飲めなくなったホステス。若くして人生の敗者となった三人が手を組み、起死回生の大博打を打った。狙いは脛に傷を持つサラ金企業…
2018年光文社刊。 数年ぶりに馳星周の作品を読む。 元山岳遭難救助隊員の得丸志郎は、残雪期の白馬岳で公安刑事・池谷博史と再会した。二人は大学時代、山岳部で苦楽をともにした同期だった。急遽、白馬岳山頂までのガイドを頼まれた得丸が麓に電話を入れる…
書物と製本術 ルリユール/綴じの文化史 著者 野村悠里定価 8250円発行日 2017年2月24日 https://www.msz.co.jp/book/detail/08565/ 本の文化をどのように継承するのか? 一枚の紙が折丁となり綴じられていく工程-ルリユールの源流を辿り、最も装飾が洗練さ…
フランスの古書を見ると色んな書き込みを見ることが出来る。フランスという異国でもあるので、このような書き込みに興味を持った。書き込みにより元の購入者(元の所持者)がどんな人物であったのかをある程度は推測することができる。何故書き込みをしたのか…
今回は、「文藝別冊 KAWADE夢ムック 【総特集】澁澤龍彦 ユートピアふたたび」を 紹介する。河出書房新社より2002年5月30日発行。 1200円。内容は写真の通り、巻頭に澁澤邸の写真有り。 「伝説の雑誌 紹介」と題し『血と薔薇』の紹介有り。 http://x6.atukan…
今回は、荒俣宏著 『ブックス・ビューティフルⅠ・Ⅱ 絵のある本の歴史』を紹介する。 本書はちくま文庫から刊行。 元は平凡社から刊行されたもので、その再刊本だが、 1冊になっているのではなく、ⅠとⅡに分けられての再刊。 19~20世紀の英国・フランス・ア…
ロココ時代から1920年代のアールデコまで、 200点以上の図像を渉猟しつつ、 衣服と身体の見せ方を探る。 肉体とエロスに迫る新荒俣博物学誕生。 美麗レイアウト。235頁。 (本書紹介文より抜粋) 今回は、荒俣宏著『ファッション画の歴史―肌か衣か』を紹介す…
今回は、映画八つ墓村で注目を浴び、有名になった、 『津山三十人殺し』をまとめた、筑波昭著『津山三十人殺し』を紹介。 『津山三十人殺し―村の秀才青年はなぜ凶行に及んだか』 草思社から1981年に刊行。 私が持っているものは1996年7月第11刷。 もう10年以…
西洋製本の歴史、道具と材料、具体的な製本の工程、 修復にいたるまでを、全ページフルカラー写真で詳細に図解。 原著は、スペインで出版されたのち、フランス語版・英語版・ドイツ語版・ イタリア語版が発行され、日本語版発行が待たれていた。 『古書修復…
今回は、シャンタル・トマ著 田中雅志訳『サド侯爵』を紹介。 三交社より2006年に刊行。 サド侯爵について、豊富な図版を用いて、 近年の研究成果を詳細に記した本。 サド文学研究にとって、必読の書とも言える。
海外の蔵書票は銅版、木版などの単色刷りが多い。 日本では板目木版をはじめ合羽版、 孔版など様々な技法がみられる。 著名な蔵書票といま活躍中の作家の作品を 収録した蔵書票図鑑。 (本書紹介文より抜粋) 今回は、樋田直人著『蔵書票の芸術』を紹介する…
今回は、クリフ・パーフィット著・日本書票協会監修 『黄金期の西洋蔵書票』を紹介する。 1996年日本古書通信社より刊行。 この様な西洋の蔵書票を紹介した本は少ない。 翻訳されている蔵書票に関する本は殆ど無いので、 その意味では貴重とも言えるかも知れ…
今回は、アルトゥーロ・ペレス・レベルテ著 『ナインス・ゲート』を紹介する。 集英社文庫から2000年に刊行。 ジョニー・ディップ主演で映画化されたが、 その原作本である。 映画と原作のストーリーは、ほぼ同じ。 映画は、やはりヒットはしなかったものの…
本と版画美術への愛から生まれた自分だけの 蔵書のしるし、「蔵書票」。 その歴史、具体的な制作法、 蔵書票作家を紹介するミニ事典、 さらに、つきない魅力を存分に語るエッセイから、 西欧のエロティックな逸品 ・美しいお宝作品紹介まで、 至れり尽くせり…
15世紀のヨーロッパで生まれ、《紙の宝石》と呼ばれる蔵書票は いま世界的ブームにあり、世界最大の書票協会員を有する日本では、 優れた作家・蒐集家も多い。 この蔵書票の世界を豊富な資料・作品例で解説した基本図書で、 愛好家・作家・研究者にとって待…
今回は栃折久美子著 『装丁ノート製本工房から』を紹介。 集英社文庫より1991年刊行。 装丁の勉強の為、ベルギーへ留学した、 著者のエッセイ集。 装丁に関する事を中心に、思うや考える事が 飾ることなく、書かれている。 本への愛情がひしひしと感じられる…
大手資本の安全弁として、苛酷な奴隷労働と 飢餓生活に苦しめられている 中小炭鉱の状態を内面から追求する。 (本書紹介文より抜粋) 今回は上野英信著 『追われゆく坑夫たち』を紹介する。 本書は岩波新書1981年第二十刷。 九州の遠賀川流域にはこう言う言…
今回は、平田家就著『イギリス挿絵史』を紹介する。 研究社より1995年に刊行。 イギリスの挿絵史について、詳細かつ丁寧に書かれた本。 イギリスの挿絵本収集家、研究者には必読とも言える。 ここまで詳細にまとめた功績は大きい。 本書の様に、詳細かつ丁寧…
今回は、北原童夢・早乙女宏美著『奇譚クラブの人々』を紹介する。 河出文庫。2003年刊行。 今や伝説となった、「奇譚クラブ」にまつわる話や人物についての考察。 写真が大変豊富。
今回は、河越逸行著『掘り出された江戸時代』を紹介する。 雄山閣より1975年9月刊行。丸善から出版された本の再販。 医学・人類学見地、或いは歴史学見地から、 江戸時代の墓所、或いは出土された人骨や遺物に より、生前はどんな生活をしていたのか。 健康…