2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

明治古書 村井弦斎著『朝日桜』(1895)189冊目

今回紹介するのは、村井弦斎著『朝日桜』である。 本書は、 春陽堂より明治28年(1895)に刊行。 挿絵は鈴木華邨が描いている。 本書は新式水雷を発明し、果敢に敵軍に立ち向かう・・・。 言わば架空戦記である。 富国強兵を目指し、亜細亜の覇者を目論んで…

古書 大江健三郎著 『万延元年のフットボール』(1967)188冊目

大江健三郎の全世界を示し、登場10年 その文学のピークをなす最大の問題作 (本書帯宣伝文より抜粋) 今回は、大江健三郎著 『万延元年のフットボール』を紹介する。 本書は講談社から1967年9月に刊行された。 雑誌「群像」に連載されていたものを訂正し、出…

読書 飯沢 耕太郎著 『写真とフェティシズム』(1992 トレヴィル)187冊目

死体性愛症からサディズム・マゾキズムまで。 〈至高の性的呪物崇拝〉と〈全面的怪異性〉を欲望する 夥しい背徳のイコノロジーをあまねく跋渉した、 エロスとタナトスの写真誌。 (本書帯より抜粋) 今回は飯沢 耕太郎著 『写真とフェティシズム』 (1992 ト…

明治古書 三遊亭円朝演述『塩原多助一代記 一』186冊目

今回紹介するのは、三遊亭円朝演述 若林カン蔵筆記 円朝叢談 『塩原多助一代記 一』である。 *カン蔵はPCでは出ないので、ご了承下さい。 速記法研究会より刊行。 多分刊行年は明17年(1884年)だと思われる。 私が所持しているのは、塩原多助一代記 一」で…

SF ハインライン著『自由未来』 (早川文庫 1983)186冊目

突如、第三次世界大戦が勃発した! のどかで平和な夜をすごしていたファーナム一家は シェルターに避難したが、一瞬後近くで水爆が炸裂し、 シェルターは荒波にもまれる船のように激しく揺れた。 かろうじて生き延びた一家がシェルターから出て目にしたのは…

SF エイミー・トムソン著『ヴァーチャル・ガール』 185冊目

金色がかった栗色の髪に、 左右色違いの大きな瞳が印象的な美少女マギー。 彼女はコンピュータの天才アーノルドが 自らの伴侶にしようと作りあげたロボットだった。 人間と変わらぬ優しい心を持つマギーだが、 人工知能の開発が禁じられている 今、正体がば…