2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

読書「日中戦争一兵士の証言」

日中戦争一兵士の証言生存率3/1000からの生還 (光人社NF文庫)川崎 春彦 (著)2012/11/1 苛酷な初年兵訓練に耐えて大陸の戦場に送り込まれ、想像を絶する悪条件下での戦いを生き抜いた一人の下級兵士の見た日中戦争の一断面―敵弾雨飛の山野で歩兵として軽機関…

読書「文書鑑定人事件ファイル (新潮OH!文庫)」

文書鑑定人事件ファイル (新潮OH!文庫)吉田 公一 (著)2001/8/1 金賢姫の偽造パスポートの完成度は?贋幣技術の実態は?ニセサイン、ニセ印章、ニセ札など、世の中にはびこるニセモノたち―。だが、様々な科学的手法を駆使する文書鑑定人の目はごまかせない。(本…

読書「警察庁長官を撃った男 (新潮文庫)」

鹿島 圭介 (著)2012/6/27 1995年3月、日本中を震撼した国松孝次警察庁長官狙撃事件。特別捜査本部を主導する警視庁公安部がオウム犯行説に固執する一方、刑事部は中村泰なる老スナイパーから詳細な自供を得ていた。だが、特捜本部は中村逮捕に踏み切らず、事…

読書「凶悪-ある死刑囚の告発 (新潮文庫)]

「新潮45」編集部 2009/10/28 人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生"と呼ばれる男がいる──雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか? 記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関…

写真「写真とグロテスク」

飯沢 耕太郎 (著)トレヴィル (1996/8/1)単行本。187ページ。 人はなぜグロテスクな写真を撮り続け、求め続けるのか。そもそも何がグロテスクな写真なのか。グロテスクと非グロテスクを分かつ境界線は存在するのか。前著「写真とフェティシズム」に続く"逸脱…

おすすめの本「小川勝己著 葬列(単行本)」

葬列 小川勝己著420ページ角川書店2000/5/1 不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。そして、リアルに生きられない孤独な女・渚。運命に見放されたこの4人の物語が、かつてない戦慄と驚愕の世界にあなたを巻き込む!超一級…

読書「そして粛清の扉を (新潮文庫)」

黒武 洋 (著)2005/2/1 卒業式を翌日に控えた高校で、突如として発生した学校ジャック事件。武器を手に、生徒を人質にとったのは、普段は目立たない中年女性教諭だった。彼女の周到に練られた計画と驚くべき戦闘力は、対峙した警視庁捜査第1課の精鋭「特警班…

読書 真梨幸子著「殺人鬼フジコの衝動/他」

殺人鬼フジコの衝動真梨幸子 (著)2011/5/7徳間文庫 一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたい…

読書「ケモノの城」

誉田 哲也 (著)双葉社2014/4/18 17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。少女が生活していたマンションの浴室から、大量の血痕が見つかったのだった。やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に保護される。2人は…

読書「自由殺人 (角川ホラー文庫) 」

2002/9/1大石 圭 (著) ある日、突然、殺人を選択する自由があなたに与えられたら、どうしますか?謎の人物から送られてきた爆弾。それを手に入れた人物たちは、エゴと怨念を剥き出しにしていく。元マラソンランナーの朝香葉子もまた、爆弾を受け取った一人だ…

おすすめの本「明治のお嬢さま(角川選書)」

黒岩比佐子 (著)角川学芸出版2008/12/10単行本 鹿鳴館で踊った母をもつセレブの令嬢たち。明治後期に社交界デビューしたお嬢さまが、自分の才能や個性を生かせる道は限られていた。身分が高いほど束縛され、結婚相手も家格の釣り合いで決められてしまう。そ…

読書 「西洋の書物工房 (朝日選書) 」

朝日新聞出版 (2014/2/7)貴田 庄 (著)定価:1540円(税込) 私たちは、いま手にしている書物の、「物」としての素材や形態の変化について、どれだけ知っているだろうか。パピルスから蝋板、羊皮紙から抄紙への歴史。巻子本からコデックス、革装本へと進化し…

読書 平野威馬雄 (翻訳)「エプタメロン」

エプタメロンナヴァール王妃の七日物語マルグリ-ト ダングレ-ム (著)平野 威馬雄 (翻訳)1982年11月刊行単行本 恋人ふたりを死に至らしめた公妃の恐しい淫乱とは。臨終の床から妻を蘇らせた夫の浮気とは。16世紀中葉フランスの一地方の王妃マルガリータが現…

読書「インディアスの破壊についての簡潔な報告」

インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫) ラス・カサス (著)染田 秀藤 (翻訳) キリスト教と文明の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだ征服者=スペイン人たち。1542年に書かれたこの『簡潔な報告』は、搾取とインディオ殺戮が日常化している植民…

読書 「東の果て、夜へ」

ハヤカワ・ミステリ文庫)ビル ビバリー (著)熊谷 千寿 (翻訳)早川書房 (2017/9/7)448ページ ――少年は旅に出る。2000マイル先へ、人を殺しに。名だたるミステリ文学賞を連続受賞。昨年、英語圏で最高の評価を獲得した傑作がついに邦訳。★英国推理作家協会賞最…

読書「時の娘 ロマンティック時間SF傑作選」

創元SF文庫358P2009年10月刊行 時という、越えることのできない絶対的な壁。これに挑むことを夢見てタイム・トラヴェルというアイデアが現れて一世紀以上が過ぎた。時間SFはことのほかロマンスと相性がよく傑作秀作が数多く生まれている。本集にはこのジャン…

読書「宇江佐真理著 通りゃんせ」

2013年12月角川文庫792円 目覚めたら、そこは江戸時代だった。時間を超えた感動の長編時代小説!25歳のサラリーマン・大森連は小仏峠の滝で気を失い、天明6年の武蔵国青畑村にタイムスリップ。驚きつつも懸命に生き抜こうとする連と村人たちを飢饉が襲い………

読書 ジム・トンプスン著 「残酷な夜」

2000年5月扶桑社刊行 田舎町ピアデールに現われた青年カール・ビゲロウ。背が低く、肺を病んでいる彼は、大学の聴講生になるために、ウィンロイ家に寄宿する。その家の主ジェイクは、被告として裁判を控える身だが、暗黒街から送りこまれてくる殺し屋の影に…

読書 ダール著「王女マメーリア」

ロアルド・ダール (著)田口 俊樹 (翻訳)出版社 早川書房1990年1月刊行単行本 17歳の誕生日の朝、王女マメーリアは鏡に映った自分の顔に愕然とした。不器量な少女が、一晩で眼もくらむような美女に変身していたのだ。彼女は美しさゆえに絶大な力を身につけ…

読書「ファッション誌をひもとく」

富川淳子著価格: 1700円+税ページ数: 126ジャンル: その他刊行年: 2015年9月 元女性誌編集長の著者が、作り手の視点からファッション誌の特性をコンパクトにまとめたテキスト。雑誌の歴史や仕組みをひもときながら、メディアや流行などの研究におけるその資…

バイオリニスト 「髙木凜々子」

以前も本ブログでバイオリニストの「髙木凜々子」を取り上げたが、ショパン(ミルシテイン編曲)ノクターン(遺作) の演奏をYOUTUBEで発見したのでここに掲載する。今度のショパンのノクターン(遺作)も素晴らしい。何度聞いても飽きることがない。 ショパン(ミ…

音楽「ロック・アラウンド・ザ・クロック」

ロックンロールの最初で最大のヒット曲と言われるこの「Bill Haley & His Comets- Rock Around The Clock」は映画「暴力教室」の主題歌。まだ若きビック・モローが不良役として出演している。 Bill Haley & His Comets- Rock Around The Clock(記事投稿時…

「ゴーゴーダンスに興味を持った」

私は爺だが、ゴーゴーダンスを知らない。私はロックの歴史を調べていて下記の動画「Del Shannon Runaway」を見てステージで踊る女の子に注目した。それはコメント欄に女の子の踊り(Hollywood A Go Go Dancers)が素晴らしいという書き込みがあったからだ。調…

「アパッシュダンスの衝撃」

私がロックの歴史からダンスの歴史を調べていたとき、「Charlie Chan in Paris」という1935年のアメリカ映画の中で男女がアパッシュダンスと呼ばれる激しい踊りを見せるシーンに衝撃を受けた。調べてみるとアパッシュはフランスの暗黒街の人間を指すらしく、…

読書 「死を招くファッション」

死を招くファッション服飾とテクノロジーの危険な関係税込 3850円著者 アリソン・マシューズ・デーヴィッド安部恵子(訳)発売日:2019/12/05出版社: 化学同人https://www.kagakudojin.co.jp/book/b472917.html 19世紀から20世紀前半,欧米諸国の衣服や装飾…