2023-10-28から1日間の記事一覧

おすすめの本「明治のお嬢さま(角川選書)」

黒岩比佐子 (著)角川学芸出版2008/12/10単行本 鹿鳴館で踊った母をもつセレブの令嬢たち。明治後期に社交界デビューしたお嬢さまが、自分の才能や個性を生かせる道は限られていた。身分が高いほど束縛され、結婚相手も家格の釣り合いで決められてしまう。そ…

読書 「西洋の書物工房 (朝日選書) 」

朝日新聞出版 (2014/2/7)貴田 庄 (著)定価:1540円(税込) 私たちは、いま手にしている書物の、「物」としての素材や形態の変化について、どれだけ知っているだろうか。パピルスから蝋板、羊皮紙から抄紙への歴史。巻子本からコデックス、革装本へと進化し…

読書 平野威馬雄 (翻訳)「エプタメロン」

エプタメロンナヴァール王妃の七日物語マルグリ-ト ダングレ-ム (著)平野 威馬雄 (翻訳)1982年11月刊行単行本 恋人ふたりを死に至らしめた公妃の恐しい淫乱とは。臨終の床から妻を蘇らせた夫の浮気とは。16世紀中葉フランスの一地方の王妃マルガリータが現…

読書「インディアスの破壊についての簡潔な報告」

インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫) ラス・カサス (著)染田 秀藤 (翻訳) キリスト教と文明の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだ征服者=スペイン人たち。1542年に書かれたこの『簡潔な報告』は、搾取とインディオ殺戮が日常化している植民…

読書 「東の果て、夜へ」

ハヤカワ・ミステリ文庫)ビル ビバリー (著)熊谷 千寿 (翻訳)早川書房 (2017/9/7)448ページ ――少年は旅に出る。2000マイル先へ、人を殺しに。名だたるミステリ文学賞を連続受賞。昨年、英語圏で最高の評価を獲得した傑作がついに邦訳。★英国推理作家協会賞最…