読書 「西洋の書物工房 (朝日選書) 」

朝日新聞出版 (2014/2/7)
貴田 庄 (著)
定価:1540円(税込)

私たちは、いま手にしている書物の、
「物」としての素材や形態の変化について、
どれだけ知っているだろうか。
パピルスから蝋板、羊皮紙から抄紙への歴史。
巻子本からコデックス、革装本へと進化した製本術。
花切れ、天金や小口の装飾、見返しなど、
本を成立させる各部の起源と変遷を、
製本と装丁の本場、パリで学んだ著者が辿る。
ウィリアム・モリスの理想の書物、
究極の本「モロッコ革の本」の歴史、
フランスの名だたる製本職人たちの作品や、
工芸品とも言える美しい革装本の写真も多数紹介。
西洋の書物史のすべてがわかる、愛書家垂涎の一冊。
(本書紹介文より抜粋)

以前、本ブログでも紹介したことがある、
「西洋の書物工房」小型になり、また買いやすい値段として
再刊行された。本書は本国では類書がなく、そんな意味では
貴重な書物とも言える。私見としては本書よりも詳細な内容の
類書がもっと刊行されて欲しいのだが、現状では無理だろう。

フランス工芸製本の技術と歴史 松下真也
https://core.ac.uk/download/pdf/144468133.pdf