2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『2023年 ヨーロピアン・モード(特集 アール・ヌーヴォー)』

*文化学園服飾博物館では新入生が入ってくる時期に合わせ、今回の展示のような、総括して服飾の歴史がわかるような展示を毎年行っている。(勿論服飾の歴史についての授業もカリキュラムに組まれている) 今年2022年も文化学園服飾博物館で「ヨーロピアン・…

読書「ファッションプレートの洋書」

Felicity J. Warnes著Nineteenth-Century Women's Fashion2016年Schiffer Publishing Ltd刊行 先日、Felicity J. Warnes著「Nineteenth-Century Women's Fashion」を購入した。本書はUSAのペンシルベニア州にあるSchiffer Publishing Ltdという1974年に設立…

読書『ファッション:18世紀から現代まで』

2005年6月出版社タッシェン刊行アイコン版『ファッション:18 世紀から現代まで 京都服飾文化研究財団コレクション』抜粋版195×140 mm、カラー192P監修:深井晃子(京都服飾文化研究財団) 京都服飾文化研究財団が所蔵する18世紀から現代までの西欧ファッシ…

オシャレなホラー映画「ラストナイト・イン・ソーホー」

2021年イギリス制作。116分。(原題 Last Night In Soho) ファッションデザイナーを夢見るエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学する。しかし同級生たちとの寮生活に馴染めず、街の片隅で一人暮らしを始…

読書 「図説 ドレスの下の歴史」

ベアトリス フォンタネル(Beatrice Fontanel)著吉田春美(翻訳)「図説 ドレスの下の歴史―女性の衣装と身体の2000年」2001年4月原書房刊行 豊かな胸に豊穣の祈りが込められていたクレタ文明、大きく開けたデコルテの美しさを競ったロココ、ブラジャーを焼き捨…

読書 「パリと娼婦たち」他2冊

フランス・パリとその娼婦に関する3冊の本を紹介。フランスやその首都パリの娼婦は映画や小説で今までかなり描かれてきた。では、その実像はどうなのだろうか。そんな疑問を解消してくれるのはこれらの3冊の本である。 ロール・アドレル(Laure Adler)著高頭…

読書 大石圭著 「人を殺す、という仕事」

2007年光文社文庫刊行僕のもとにある日届き始めた一通の手紙。そこに書かれた指示に従うことで、僕の人生は驚くほど順調だった。手紙のお陰で、今後も幸福な人生が続くと信じていた。それが「殺人」を命じるまでは。従わなかった結果―母が死んだ。次は妻や娘…

おすすめの本 大石圭著 「処刑列車」

1999年10月河出書房新社刊行 「この電車は彼らが占拠した」 乗客の中に潜む、目に見えない犯人グループ。彼らの仲間はすぐ隣に潜んでいる。犯人らが仕掛けた残虐な生き残りゲームとは? 剥き出しの悪意が爆走する書き下ろしパニック・ホラー。(本書紹介文より…

読書 小池壮彦著 心霊写真 不思議をめぐる事件史

宝島社文庫 2005年刊行 目次序章 幕末日本に「心霊写真」はあったか第1章 日本最古の「心霊写真」第2章 明治の日本と「心霊写真」第3章 「幽霊写真」VS「念写」第4章 「心霊+写真」の成立第5章 エロ・グロ・心霊第6章 「心霊写真」のポスト・モダン…

読書 下川耿史著 「死体と戦争」

2004年ちくま文庫刊行 大量の死体を生みだす戦争。その極限状況を経験した人間が、やすやすと社会へ復帰できるのか?私たちの父や祖父たちが見た戦場の風景は彼らの心の奥底に沈み込みながら、今も日常生活のヒズミのようにポッコリ顔を出す。死体と死に心を…

読書 下川耿史著「日本残酷写真史」

2006年作品社刊行 「人間の残虐趣味を満足させるのは、戦争と芸術だけである」と、江戸川乱歩は語っている。写真は、その誕生とともに人間の秘めたる欲望である“残酷”を満足させるために使われてきた。日本に写真技術が伝わった江戸末期以降、写真は、日本人…