おすすめの本

おすすめの本「みんなが殺人者ではなかった」

みんなが殺人者ではなかった - 戦時下ベルリン・ユダヤ人母子を救った人々ミヒャエル・デーゲン著小松はるの翻訳小松博翻訳365ページ2005年12月20日初版第一刷影書房 本書はドイツ・ベルリンでのユダヤ人母子の決死の逃亡の記録でありこの記録はまるでサスペ…

おすすめの本「アウシュヴィッツの歯科医」

ベンジャミン・ジェイコブス著上田祥士監訳向井和美翻訳408ページ2018年12月19日第6刷発行紀伊國屋書店 命を救ってくれたのは、別れぎわに母がわたしに持たせた歯科治療用の小さな道具箱だった―― 1941年、ポーランドの小さな村で暮らしていたユダヤ人の青年…

おすすめの本 内藤陽介著「アウシュヴィッツの手紙」

アウシュヴィッツの手紙内藤陽介著2015年11月11日初版第一刷発行192ページえにし書房 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果!手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られて…

おすすめの本 「アウシュヴィッツの地獄に生きて」

アウシュヴィッツの地獄に生きてジュディス・S・ ニューマン著千頭宣子翻訳2020年12月30日第1刷朝日文庫 看護婦のジュディスが収容所に送られたのは23歳のとき。父はすでに他界しており、母、兄弟姉妹、婚約者、叔父叔母らはみな次々と収容所で殺され、たっ…

おすすめの本 澁澤龍彦著 山口晃 絵「菊燈台」

ホラー・ドラコニア少女小説集成菊燈台澁澤龍彦著山口晃 絵 2003年11月25日初版第1刷119ページ平凡社 悪党塩田主に売り飛ばされた少年は、その娘の美少女の奴隷(燈台)にされ、夜毎少女の快楽に奉仕させられる。倒錯の性に酔いしれる二人を待つ運命は? 澁…

おすすめの本 伊藤秀雄著「明治の探偵小説」

1986年10月25日発行晶文社 明治から大正にわたり、大衆的な読物の世界に巨歩を記した黒岩涙香、森田思軒、押川春浪たちによって、浪漫伝奇の中に探偵小説の妙味が開拓されてきた。厖大な資料の渉猟によって、いままで知らされることのなかった明治の探偵小説…

おすすめの本「小川勝己著 葬列(単行本)」

葬列 小川勝己著420ページ角川書店2000/5/1 不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。そして、リアルに生きられない孤独な女・渚。運命に見放されたこの4人の物語が、かつてない戦慄と驚愕の世界にあなたを巻き込む!超一級…

おすすめの本「明治のお嬢さま(角川選書)」

黒岩比佐子 (著)角川学芸出版2008/12/10単行本 鹿鳴館で踊った母をもつセレブの令嬢たち。明治後期に社交界デビューしたお嬢さまが、自分の才能や個性を生かせる道は限られていた。身分が高いほど束縛され、結婚相手も家格の釣り合いで決められてしまう。そ…

おすすめの本 ジム・トンプスン著「ポップ1280」

ポップ1280ジム・トンプスン著扶桑社 ポッツヴィル、人口1280。保安官ニック・コーリーは、心配事が多すぎて、食事も睡眠も満足に取れない。考えに考えた結果、自分にはどうすればいいか皆目見当がつかない。という結論を得た。口うるさい妻、うすばかのその…

お薦めの本「ブックセラーの歴史」

本を買うなどというのは自分たちには縁がない生き方だ。本屋などというものは自分たちのような人間のためにあるものではない。(ブックセラーの歴史 はじめに P006~P007) 知識と発見を伝える出版・書店・流通の2000年ジャン=イヴ・モリエ著2022年刊行 A5・32…

おすすめの本 大石圭著 「処刑列車」

1999年10月河出書房新社刊行 「この電車は彼らが占拠した」 乗客の中に潜む、目に見えない犯人グループ。彼らの仲間はすぐ隣に潜んでいる。犯人らが仕掛けた残虐な生き残りゲームとは? 剥き出しの悪意が爆走する書き下ろしパニック・ホラー。(本書紹介文より…

伊藤紀之著「ファッション・プレートへのいざない」

1991年1月フジアート出版。2776円。103P 目次はじめに (10)ファッション・プレートとは (23)ファッションの伝播 (34)ファッション・ブックの内容(19世紀まで) (38)西洋の色彩版画 (47)版画とファッション・プレート (51)ファッション・プレートとその背景 …

おすすめの本 大石圭著 「殺人勤務医」「湘南人肉医」

殺人勤務医 (角川ホラー文庫)2002年刊行。湘南人肉医 (角川ホラー文庫)2003年刊行。 僕はただ、殺しまくりたいだけなのだ。食べ物を粗末にした女、鯉の泳ぐ池に洗剤を撒いた男、病気の飼い犬を放置した数学教師、子供を虐待する若い母親。奴らは皆、死ぬ…

洋書「18~20世紀までのフランス服飾史の参考文献2冊/他」

今回は18~20世紀までのフランス服飾史の参考文献2冊を紹介。2冊ともファッションプレートに関しての好著。18~20世紀までのフランス服飾史研究者の必読の書と言える。2冊とも図版は多数あるが、特に「La mode du xixe siecle en images」の方が夥しい数の図…