おすすめの本 ジム・トンプスン著「ポップ1280」

ポップ1280
ジム・トンプスン
扶桑社

ポッツヴィル、人口1280。保安官ニック・コーリーは、
心配事が多すぎて、食事も睡眠も満足に取れない。
考えに考えた結果、自分にはどうすればいいか
皆目見当がつかない。という結論を得た。
口うるさい妻、うすばかのその弟、秘密の愛人、
昔の婚約者、保安官選挙…だが目下の問題は、
町の売春宿の悪党どもだ。何か思い切った手を打って、
今の地位を安泰なものにしなければならない。
なにしろ彼には、保安官という仕事しかできないのだから…
アメリカ南部の小さな町に爆発する、
殺人と巧緻な罠の圧倒的ドラマ!キューブリックが、
S・キングが敬愛するジム・トンプスンの代表作。
饒舌な文体が暴走する、暗黒小説の伝説的作品、登場。
(ポップ1280紹介文より抜粋)

ジム・トンプスンは好きな作家の一人でその描写や
物語構成は唸るものがある。
ジム・トンプスンはどんな人物なのか詳しい情報が
知りたくて検索したら、下記のサイトが出てきた。

Writer picture THOMPSON, JIM 20 images Created 4 Dec 2014
https://www.writerpictures.com/gallery/THOMPSON-Jim/G0000rvsLvIhbA2A/C0000oRQKY6s_F6w

Nebraska Noir: Crime writing giant Jim Thompson forgotten in native state
https://nebraskapublicmedia.org/en/news/news-articles/nebraska-noir-crime-writing-giant-jim-thompson-forgotten-in-native-state/

本書は私の読書歴で何冊目かになるジム・トンプスンの著作で
相当前に読んだのでよくは覚えてはないが、満足する出来で
不満はなかったと思う。
翻訳者の力量にもよると思うが、日本語の自然な文体になっている。
ジム・トンプスンはまだ全作は読んでない。
このような未読がある限りはまだまだ死ねない。

扶桑社ミステリー ポップ1280 (新装版)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784594082697

ノワールの鬼才ジム・トンプスン『ポップ1280』復刊!
http://www.fusosha.co.jp/mysteryblog/2019/08/1280.html

以前本ブログでも紹介した映画『キラー・インサイド・ミー』は
ジム・トンプスンの『内なる殺人者』の映画化作品だが
主人公のルー・フォードが駆け落ちの約束をした、エイミーを
撲殺する場面はリアリティがあり私はこのシーンを
死ぬまで忘れることはないだろう。

Beaten to death scene | Ryona The Killer Inside Me (2010)
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/P_s0nAhP7SE?si=gWBD74gIcUEVCLMs