2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

好きな写真01 シンディ・シャーマン(Cindy-Sherman)

シンディー・シャーマンは 1954年アメリカのニュージャージー生。 ニューヨーク州立大バッファロー校で 専攻を美術から写真に変更。 大学卒業後、1976年にバッファローで初個展を開く。 彼女の写真の被写体は彼女自身だ。 彼女自身がモデルを演じ、メーキャ…

ジャン・ジュネ著 『泥棒日記』(1953) 41冊目

今回、紹介するのは、 ジャン・ジュネ著『泥棒日記』である。 この本は1953年に新潮社から フランス装(仮綴)で刊行された。 訳者は朝吹三吉。 私生児で犯罪者であり、 何度か投獄もされた、ジュネが語る物語。

読書 不屈の精神と勇気 A・ラルストン著 『奇跡の6日間』40冊目

先日、図書館で、ドキュメントを借りてきた。 これは驚くべき物語である。 登山をしていた青年が落ちてきた岩に、 自分の右手を挟まれ、身動きが出来なくなった。 持っていた小さなナイフで自分の腕を切断し、 自力で脱出し、奇跡の生還をするまでのドキュメ…

6月21日 サド文学について 36~38冊目

通称 マル・キ・ド・サド(サド侯爵) Donatien-Alphonse-Francois de Sade(1740~1814) 18世紀フランスの作家、思想家。 『ソドムの百二十日』(青土社刊) les 120 Journees des Sodome ou l'Ecole du libertinage. 『ジュスチーヌ物語、又は美徳の不幸』…

発禁本 花房四郎訳 『同性愛種々相』 (1929)35冊目

今回、紹介するのは、ドクトル・アルベール著 花房四郎訳 『同性愛種々相』である。 同性愛となっているが男色は一切含まれておらず、 レズビアンのみの収録になっている。 この本は 限定1200部で、1929年5月に文藝市場社より 刊行されたが、発禁になり、官…

ヘンリー・ミラー著 『セックサス』 34冊目

今回、紹介するのは、 ヘンリー・ミラー著 『セックサス 薔薇色の十字架第一部』である。 表紙には「ROGOSU-TOKYO」と記載。 本には刊行年の記載は無く、 東京限定クラブ会用(記番有)とだけ記載。 訳者は木屋太郎。 木屋太郎は、ロゴス社の松川健文の事。…

昔聴いた音楽03 『消毒ギグ』(1987)

目黒のライブハウス鹿鳴館で1986年12月に 行われた消毒GIG 3DAYS 「全日本HARD CORE PUNK選抜大会」を 収めたライブ盤である。 録音は悪いが、当時の熱気を感じる事が出来る。

6月18日 SF映画12 『タイム・マシン』(1959)

近年、同名の映画がリメイクされた事は記憶に新しい。 猿の惑星等最近リメイクが多いのだが、 やはり最初に作られた映画の強烈なイメージ、 固定観念が有るせいか、 オリジナルを超える作品にはならない様だ。 リメイクされた方も期待して見たのだが、 正直…

好きな漫画02 荒木飛呂彦 『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』

今回は、荒木飛呂彦を紹介する。 彼もまた私の好きな漫画家の一人である。 荒木飛呂彦との出会いは、 週間少年ジャンプに連載された、「ジョジョの奇妙な冒険」である。 連載が開始された、1986年頃だったと思う。 最初は何となく読んでいたのだが、 忽ち、…

リアルな映画11 『生きてこそ』(1993)

1972年、ウルグアイの学生ラグビーチームを乗せた飛行機が アンデス山脈で遭難した。 絶望と飢餓に襲われた彼らは、仲間の屍を食べた…。 72日間を生き延びて奇跡の生還を果たした16名の若者たち。 南米アンデス山中で実際に起こった信じられない出来事を 再…

おすすめの本 井上ひさし著 『吉里吉里人』新潮社(1981)33冊目

この本を私は発売と同時に買って読んだ。 或る朝、新聞広告に、 この本の広告が載っており、 面白そうだなと思った私は、早速買い、 徹夜して読んだ事を思い出す。 それから、私は井上ひさしの著作を あらかた読んでしまったのである。 井上ひさしの特徴を言…

6月16日 古書 窪川稲子著 『素足の娘』(1940)32冊目

今回は、戦前の女流作家 窪川稲子(佐多稲子)の『素足の娘』を紹介する。 (佐多稲子は1998年10月13日逝去) この本は1940年(昭和15年)に新潮社から刊行され、 当時、ベストセラーとなった。 今となっては忘れられた作品であるが、 戦前の生活を生き生き…

6月14日 昔よく聴いた音楽02 『グレート・パンク・ヒッツ』(徳間ジャパン)

DEATH EXCLAMATIONS/GISM FIRE/GISM THE VOICE/THE EXECUTE SAG/THE EXECUTE 米ニスト/あぶらだこ クリスタル・ナハト/あぶらだこ GET THE GLORY/LAUGHIN' NOSE PERDITON/LAUGHIN' NOSE FUTURE TERROR/THE CLAY MILITIA/THE CLAY 堕落/G-ZET オキシジェン・…

絵画16 錦絵 月岡芳年画 『名誉新談』(1873 明治六年)

慶応四年一月に起こった、鳥羽伏見の戦いを描いたもの。 描かれているのは無双の若者、会津藩士宮崎市五郎の活躍。 「敵数十騎を討ち取り馬もろともに陣没(うちじに)」と書かれている。 松林伯円記 (明治の講談師) 芳年は私の好きな絵師(画家)の一人で…

絵画15 インパクトの有る絵 丸尾末廣 『新世紀SM画報』 31冊目

私が凄いなと思った絵画は沢山有るのだが、 その中で今、活躍中の漫画家・イラストレイターである、 丸尾末廣を紹介したい。 今回、書影を挙げたには、丸尾末廣の著作の中の一つ、 『新世紀SM画報』である。(2000年8月に朝日ソノラマより刊行) 大変見ごた…

絵のある文芸マガジン 『鳩よ!特集 万有博士 澁澤龍彦』30冊目

今回は、今となっては休刊となった、絵のある文芸(雑誌) 『鳩よ!』を紹介する。 *昨今、文学は衰退したが、決して消滅まではしていない。 文学は形こそ違えども、記録媒体を変え、 未来永劫、人間と共に生き続ける事だろう。 しかし価値観の多様化、娯楽…

SF「人間がいっぱい」の映画化10 『ソイレント・グリーン』(1973)

今回、紹介する映画は、ハリイ・ハリスン著 「人間がいっぱい」(1966年)の映画化作品 『ソイレント・グリーン』(1973)である。 昔、TVで放映されたのが印象に残っている。 近年、このような良作は全く放映されなくなった。 小説の舞台は、1999年のニュー…

6月11日 美しい本 陶山務 訳 『独り想ふ』 第一書房(1934) 29冊目

今回紹介するには、シュライエルマヘル著 陶山務訳「独り想ふ」である。 1934年1月に第一書房(長谷川巳之吉)から刊行された。 第一書房は良い装丁本を数多く刊行した出版社である。 それらの中でも、この本の装丁は実に美しい。 装丁は背角革マーブル装(…

酒井潔・梅原北明訳 『さめやま』 文藝市場社(1929)28冊目

今回紹介するには、フェシアン・シャンスール著 酒井潔・梅原北明訳「さめやま」である。 (元はフランスで刊行・内容は吉原についての記述) 1929年7月に文藝市場社から刊行された。 この本は、その中でも超贅沢版(100部限定)総革装である。 大変綺麗な本…

好きな絵画14 Alexandre Cabanel 『The Birth of Venus』(1863)

アレクサンドル・カバネル(1823~1889)作 「ヴィーナスの誕生」

好きな絵画13 『シャルル7世の戴冠式のジャンヌ・ダルク』

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(1780-1867)作 「シャルル7世の戴冠式のジャンヌ・ダルク」 Jean Auguste Dominique Ingres 「Joan of Arc at the Coronation of Charles VII in Reims Cathedral」

好きな漫画01 楳図かずお 『漂流教室』

私が好きな漫画家の一人に、 楳図かずおが居る。 人により天才の定義は違うだろうが、 私は彼を天才だと思っている。 楳図かずおは、人間の暗い面、 ドロドロとした情念、人の心の闇を描くのが大変上手い。 嫉妬、羨望、恨み、欲望、恐怖・・・等を描くのが…

ついに完結! 沼 正三 著 『家畜人ヤプー 完結篇』27冊目

今世紀最大の奇書、遂に完結。 故三島由起夫、渋澤龍彦両氏の激賞をはじめ、 発表後数多の賞賛に沸いた『家畜人ヤプー』。 あれから30年の歳月を経て、 誰もが待ち望んでいた不世出の傑作が 再び白日の下に書き継がれる。 絢爛たるマゾヒズムの極致。 日本文…

好きな絵画12 Alexander Cabanel『Ophelia』(1879)

好きな絵画12 Alexander Cabanel『Ophelia』(1879) アレクサンドル・カバネル (1823-89) 作 「オフィーリア」

6月5日 倉橋由美子著『スミヤキストQの冒険』26冊目

孤島の感化院に展開する奇妙な革命劇 工作員Qをとりまくグロテスクな人間達 倉橋由美子が四年の歳月をかけて結晶させた 待望の野心的書下ろし作品 (本書帯宣伝文より抜粋) この奇妙な小説は何だろうか。 一種の寓話なのだが、余りにも奇妙すぎる。 この不…

印象的な映画09 『ゼイリブ』(1988)

今回はジョン・カーペンター監督作品の『ゼイリブ』を紹介する。 宇宙人の侵略物のSF作品であるが、 私の印象に残ったのは、宇宙人でも銃撃戦でも無く、 主人公とその友人との殴り合いのシーンである。 宇宙人の姿を見る事が出来るサングラスを入手した、 …

好きな絵画11 ドラロッシュ『若き殉教者』(1855)

『la jeune martyre』 フランスの画家 Paul Delaroche (1797-1856)作

好きな絵画10 William Bouguereau『The Birth of Venus』(1879)

ウィリアム・ブゲロー(1825~1905)作 「ヴィーナスの誕生」

6月4日昔よく聴いた音楽01 戸川純 『玉姫様』

この戸川純のアルバム『玉姫様』は本当によく聴いたものだ。 このアルバムは1984年アルファレコードから発売。 その当時高校生だった私は、発売後、早速買って聞いた事を 今でも鮮明に思い出す。 この戸川純の音楽、この『玉姫様』は実に独特で、 他に類をみ…

おすすめの本 ジェイ・R. ボナンジンガ 著 『ブラック・マライア』 25冊目

今回、紹介するのは、ジェイ・R. ボナンジンガ著 『ブラック・マライア』である。 映画向きの物語で、実際、ジョージ・A・ロメロ監督で、 映画化されるという話も有ったようだが、結局その話はご破算になったようである。 映画「スピード」はバスを止めれば…