2006-01-01から1年間の記事一覧

昭和二十年代古書 横溝正史著『白蝋怪』206冊目

今回は、横溝正史著『白蝋怪』を紹介する。 この本は蒼生社より昭和二十四年四月刊行。価120円 これは終戦後に膨大な数が刊行された仙花紙を使った 粗末な本で、勿論カバーは無い。 当時国民は娯楽に飢え、本が飛ぶように売れた時代であった。 この頃の本の…

古書 若松しづ子訳『小公子』205冊目

今回は、若松しづ子訳バルネット夫人(バーネット)著『小公子』を紹介する。 私が架蔵しているものは大正七(1918)年八月三十版発行のもの。 (初版は明治三十年一月) 現在でも少年少女向けの読み物として名高い作品である。 なお、「小公子」は1988年に…

エロチカ F・ヘンゲル著『ヘレンの日記』204冊目

今回は、F・ヘンゲル著 小野武雄訳『ヘレンの日記』を紹介する。 (Frances Lengel : Helen and Desire) 本書は1963年に限定千五百部(壱千五百円)で那須書房よりに刊行された。 (内箱・外箱附属) 内容は扉の副題にこう書かれている。 ~アルジェリ駐在…

読書 『切腹の話 日本人はなぜハラを切るか』203冊目

切腹を生んだ日本的条件を追及した本書は、 「日本人とは何か」を考える上でも画期的な著作である。 (本書紹介文より抜粋) 今回は、千葉徳爾著『切腹の話 日本人はなぜハラを切るか』を紹介する。 本書は講談社現代新書より1972年(初版)に刊行された。 …

私のお気に入り 『NIKEのTシャツ』

確か、これは1996年頃に買い求めたもの。 今でも私の大変お気に入りのTシャツである。 NIKEのTシャツであるが、髑髏をイメージしており、 ハードコアな雰囲気が大変気に入っている。

名作アニメ04 『はいからさんが通る』(1978)

今回は1978年6月3日から1979年3月31日まで、 テレビ朝日系で放映された、 『はいからさんが通る』を紹介する。 制作は日本アニメーション。原作は大和和紀。 大正後期、女学校に通う17歳の花村紅緒の恋と 冒険を描いた漫画のアニメ化作品である。 私がこの『…

話題の映画51『ホステル』(2005 アメリカ)

タランティーノが放つホラー。 バックパッカーに襲い掛かる恐怖! オランダ、アムステルダム。 アメリカから来た大学生のパクストンとジョシュは、 バックパッカーでヨーロッパの旅を楽しんでいた。 途中、フランスからアイルランド人のオリーが加わってから…

絵画21 Antoine-Joseph Wiertz作『飢え,狂気,犯罪』(1853)

今回は19世紀ベルギーの画家の Antoine-Joseph Wiertz (1806-1865)が1853年に描いた (Faim飢え,Folie狂気,crime犯罪)を紹介する。 この絵は大変インパクトが有り、 一度見たら決して忘れない程の衝撃を見る者に与える。 まるでムンクの「叫び」の様に。…

私のお気に入り 『沖縄で買ったTシャツ』

以前、私は沖縄に行った際に、那覇のミリタリーショップで 偶然見つけて買い求めたTシャツで、今でもお気に入り。

異色のフランス映画50 『変態村(原題Calvaire)』(2004)

2006年3月18日、ライズXにて戦慄のロードショー公開、 予想をはるかに超える、驚異的大ヒットを記録!!! 売れないシンガーが迷い込んだ、地図にも載らない小さな村。 その閉ざされた村で炸裂する血、豚、破壊、底なし沼、変態地獄の数々…。 「なんで僕がこん…

ドイツ映画49 『エデンへの道(Der Weg nach Eden)』

ハンガリーの首都ブダペストに住むケシェリュー・ヤノーシュは、 愛する家族を持った善良な夫であり父である。 一見ごく普通な彼の仕事は、一日に六体の死体を解剖すること。 この映画は、ハンガリーで最も認められた 解剖医師の一人である彼の日常を、彼自…

ゲームの映画化48 『サイレントヒル』(2006 アメリカ)

ローズの養女・シャロンは普段は愛くるしい9歳の少女であるが、 しばしば何かに憑かれたかの如く「サイレントヒル…」と 謎の呻き声を発する。 そんなシャロンに心を痛めたローズは、ウェストバージニア州に “サイレントヒル”という街が実在することを探り当…

映画47 『ヒトラー~最期の12日間~』(2004)

ヒトラーが地下の要塞で過ごした最期の12日間に焦点を当て、 彼の個人秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲの目を 通して歴史的独裁者の知られざる側面を浮き彫りにしていく 衝撃の実録ドラマ。 監督は「es[エス]」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。 主演は「…

写真07 会田誠『Body Painting with Koe in Stockholm』

ストックホルムで開かれた「TOKYO STYLE IN STOCKHOLM 2004」で 発表された写真作品。元まんだらけのカリスマ店員にして、 コスプレアーティストとして活躍する声(Koe)ちゃんに会田自ら、 アニメキャラのボディペインティングを施し、現地で撮影したもので…

読書 懐かしい未来 『小松崎茂の世界・ロマンとの遭遇』201冊目

「地球SOS」「大平原児」「海底王国」などの絵物語の世界や、 口絵の世界、想い出の銀座・浅草、絵本・単行本の世界、 プラモデルの世界など、懐かしきあの頃の、 少年たちの夢を描いた小松崎茂の世界をオールカラーで集大成! (本書紹介文より抜粋) 今回は…

読書 友成純一著『人獣裁判』(大陸書房 1987)200冊目

「反逆者ダミアンの公開処刑が パリの大広場で行なわれていた。 その方法は極めて残虐な<四つ裂きの刑> ―四肢にロープを巻きつけ、軍馬に曳かせる―であった。 そんな興奮状態の群集の只中に サディストの語源にもなった若き日のサド侯爵がいた。 サド侯爵…

ホラー映画46 『HAUTE TENSION』(2003・フランス)

Marie (Cecile De France) は親友 Alex (Maiwenn) に誘われ、 郊外にある Alex の実家を訪れた。 その夜遅く、男 (Philippe Nahon) が侵入し Alex の両親と弟を殺害、Alex をバンに乗せ連れ去ろうとする。 男に気づかれていない Marie は Alex をこっそり助…

洋古書 『世界古本探しの旅』(朝日新聞社)199冊目

パリからアトランタまで、欧米14都市の歴史と人間と古本を見つける旅。 荻野アンナ、和田忠彦、池内紀ら7人の文学者が案内するガイドブック。 各都市の地図と、オールカラー写真で紹介する。 (本書紹介文より抜粋) 紹介文に有る様に、欧米各国の古書店を巡…

読書 高宮・原田共著 『本と人の歴史事典』198冊目

出版文化の歴史を「つくる・売る・読む」の3つの観点から多角的に網羅した 初めての「本の百科」図鑑。西洋中世の写本時代から近代までを, 写本,印刷と製本,書店などテーマ別全7章で構成し,131項目を立項。 図版約400点を収録。 (本書紹介文より抜粋…

読書 城市郎著『定本発禁本』(平凡社)197冊目

えっ、こんな本まで発禁に!? その「どこが」と「どうして」をたどり、 権力による弾圧の内実を明かす。 と同時に、作家たちの反骨の闘いぶりを活写。 斯界の第一人者による記念碑的著作である 本書を抜きに「発禁」は語れない。 (本書紹介文より抜粋) 現…

おすすめの本 ロアルド・ダール著『あなたに似た人』195冊目

今回はロアルド・ダール著 田村隆一訳 『あなたに似た人』を 紹介する。ハヤカワ文庫から1976年刊行。 1970年代後半に、深夜のTV東京でダールの短編が映像化した、 海外ドラマが放映されていたのを今でも覚えている。 本作品『あなたに似た人』はダールの…

昔読んだ漫画07 『少年の町ZF』194冊目

今回は平野仁著 小池一夫原作 『少年の町ZF』 を紹介する。1995年に小池書院(道草文庫)から 刊行された。(全6巻) 少年達が宇宙人?との戦う物語で、 マシスンの「地球最後の男」を思わせる漫画である。 昔、私はワクワクしながら読んだものである。

読書 九鬼紫郎著『大怪盗』(カッパ・ノベルス 1980)193冊目

今回は九鬼紫郎著『大怪盗』(カッパ・ノベルス 1980)を紹介する。 私が中学時に読んだ本で、明治初頭の東京と横浜を 舞台にした探偵趣味の小説である。 当時まだ珍しかった、ピストルやマッチ等の小道具が良い味を出している。 この著者は「探偵小説百科」…

明治古書 村井弦斎著『朝日桜』(1895)189冊目

今回紹介するのは、村井弦斎著『朝日桜』である。 本書は、 春陽堂より明治28年(1895)に刊行。 挿絵は鈴木華邨が描いている。 本書は新式水雷を発明し、果敢に敵軍に立ち向かう・・・。 言わば架空戦記である。 富国強兵を目指し、亜細亜の覇者を目論んで…

古書 大江健三郎著 『万延元年のフットボール』(1967)188冊目

大江健三郎の全世界を示し、登場10年 その文学のピークをなす最大の問題作 (本書帯宣伝文より抜粋) 今回は、大江健三郎著 『万延元年のフットボール』を紹介する。 本書は講談社から1967年9月に刊行された。 雑誌「群像」に連載されていたものを訂正し、出…

読書 飯沢 耕太郎著 『写真とフェティシズム』(1992 トレヴィル)187冊目

死体性愛症からサディズム・マゾキズムまで。 〈至高の性的呪物崇拝〉と〈全面的怪異性〉を欲望する 夥しい背徳のイコノロジーをあまねく跋渉した、 エロスとタナトスの写真誌。 (本書帯より抜粋) 今回は飯沢 耕太郎著 『写真とフェティシズム』 (1992 ト…

明治古書 三遊亭円朝演述『塩原多助一代記 一』186冊目

今回紹介するのは、三遊亭円朝演述 若林カン蔵筆記 円朝叢談 『塩原多助一代記 一』である。 *カン蔵はPCでは出ないので、ご了承下さい。 速記法研究会より刊行。 多分刊行年は明17年(1884年)だと思われる。 私が所持しているのは、塩原多助一代記 一」で…

SF ハインライン著『自由未来』 (早川文庫 1983)186冊目

突如、第三次世界大戦が勃発した! のどかで平和な夜をすごしていたファーナム一家は シェルターに避難したが、一瞬後近くで水爆が炸裂し、 シェルターは荒波にもまれる船のように激しく揺れた。 かろうじて生き延びた一家がシェルターから出て目にしたのは…

SF エイミー・トムソン著『ヴァーチャル・ガール』 185冊目

金色がかった栗色の髪に、 左右色違いの大きな瞳が印象的な美少女マギー。 彼女はコンピュータの天才アーノルドが 自らの伴侶にしようと作りあげたロボットだった。 人間と変わらぬ優しい心を持つマギーだが、 人工知能の開発が禁じられている 今、正体がば…

読書 シャーリー・コンラン著『悪夢のバカンス(上・下)』184冊目

アラフラ海に浮かぶリゾート・アイランド、パウイ。 アメリカの鉱山会社ネクサスの最高幹部は、 毎年恒例のバカンスに、夫人同伴でこの地を訪れた。 が、政情不安なこの島にクーデターが発生、重役たちは射殺され、 それを目撃した妻たち5人は、未開のジャン…