映画47 『ヒトラー~最期の12日間~』(2004)

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ヒトラーが地下の要塞で過ごした最期の12日間に焦点を当て、
彼の個人秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲの目を
通して歴史的独裁者の知られざる側面を浮き彫りにしていく
衝撃の実録ドラマ。
監督は「es[エス]」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル
主演は「ベルリン・天使の詩」「永遠と一日」のブルーノ・ガンツ
歴史家ヨアヒム・フェストの同名ノンフィクションと
ヒトラーの個人秘書ユンゲの回顧録を原作に、
戦後最大のタブーに真正面から挑んだ問題作。
1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中から
ヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。
1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、
ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。
ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、
ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラー
目の当たりにするのだった。
ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、
戦争に参加しない市民は親衛隊に射殺されていく。
そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず
最終決戦を決意するが…。
(映画紹介文より抜粋)

映画 『ヒトラー~最期の12日間~』(2004) を今回は紹介する。
原題は「DER UNTERGANG DOWNFALL」上映時間 155分
第二次世界大戦で敗戦国となった為に、
ヒトラーという一国の一政治家を「怪物」だと過剰に呼んでいる様に思われる。
しかし、それは負けた側故にそのように言われている様に私には思われてならない。
歴史的評価は勝った側の評価のみを取り上げる傾向に有ることを
忘れてはならないし、もし勝った側ならば、全然異なる評価を得ていたに違いない。
私はヒトラーを「怪物」というよりは、祖国ドイツの為に生き、そして死んだ、
一人の政治家だと思うのである。
第二次世界大戦下のドイツを描いた映画、それもドイツ側の視点で
語られる映画は、本当に皆無なので、本映画は誠に貴重な存在だと言えよう。