2006-01-01から1年間の記事一覧
トランス・ユナイテッド航空52便がミサイルの直撃を受け、 機長は死亡、乗客は酸欠により狂暴化、無線も使用不可能・・・。 しかも地上からの誘導は不可解極まるものだった。 悪意の空を漂流し続ける巨大旅客機ストラトン797の運命は? 思わず唸る着想と堅牢…
食人全書の目次 第1章 胃の記憶 第2章 食人の起源 第3章 なぜ人食い人種は人を食べるのか? 第4章 人食い人種たちの食人風習 第5章 人食い人種の慣例的料理 第6章 食糧としての食人 第7章 復讐のための食人 第8章 神々と信者たちの食人 第9章 悪魔とその使徒…
死刑全書の目次 動物刑 喉切りの刑 腹裂きの刑 突き落としの刑 飢餓刑 檻に閉じ込める 幽閉 磔刑 生き埋め 串刺し刑〔他〕 自殺全書の目次 第1部 どのように死ぬのか? 第2部 なぜ死ぬのか? 第3部 誰が死ぬのか? 第4部 どこで死ぬのか? 第5部 自殺と社会 第6…
今回は、気谷誠著『愛書家のベル・エポック』 ~アンリ・ベラルディとその時代~を紹介する。 図書出版社より、ビブリオフィル叢書の一冊 として1993年に刊行された。現在は絶版となっている。 価格は4120円となっているが、私は古書店で購入した。 刊行部数…
私が好きな監督である、ジョン・カーペンターの 『遊星からの物体X』(1982 アメリカ)今回は紹介する。 特撮もさることながら、映画の序盤がよく出来ていて、 観客を引き込むことに見事に成功している。 「何故、そこまで必死に犬を撃つのか?」 そこでま…
今回紹介するのは、三村芳南著 『絶世拷問 雲霧阿辰青木廼夕栄』である。 本書は、 錦勝堂より明治17年(1884年)に刊行。 和綴本であるが、近代出版黎明期に当たり、 金属活字と木版により構成されている。 挿絵は、一龍斎国松が描いている。 言葉狩りに慣…
それは文字通り、雨と降る流星雨だった。 新聞もラジオも天界のスペクタルと騒ぎ立てた。 流星雨は24時間続いた。 その夜、幼児、重傷者を除く全世界の人が仰ぎ見た・・・。 そしてあくる日、全人類は完全に視力を失った盲目の群となっていた! 人々は絶望し…
一仕事了えてフロリダの浜辺に憩う 人口統計学者ブライアン・チェイニイは、 基準局から来たという脚線美の美人の訪問を受ける。 新しい実験計画にぜひとも参加してもらいたいというのだ。 計画の内容は、時間旅行。タイム・マシンを使って未来の社会状況を …
20世紀は人類がその歴史を初めて「動く映像」として 見ることができた最初の世紀だった。 映像は20世紀をいかに記録してきたのか。 そして、それは歴史とどのようにかかわっていたのか。 「映像の世紀」シリーズは、世界中に保存されている 映像記録を発掘、…
先日、近所のユニクロで、荒木飛呂彦デザインのTシャツを買いました。 うーん難点は、肝心の絵が「銀色」というところかな。 これは派手過ぎる。ただの白(とにかく金や銀以外なら何でも可) でも良かったんじゃないかなと思う。 うーん着る人を選ぶTシャツ…
今回紹介するのは、花笠文京(二代目1857-1926)著 『開明小説 四季の花籠』である。 本書は、繪入自由出版社より明治17年(1884年)に刊行。 和綴本であるが、出版黎明期に当たり、金属活字と木版により構成されている。 (表紙のおどろおどろしい絵が素晴…
活字文化は近代読者を大量に生みだした. しかし,現在私たちは活字文化の王座がゆらぎはじめ「近代」 そのものの意味が問い直される時代に生きている- 天保改革期から戦後大衆社会に至る読者の実態を, 出版機構の構造,作者の意識なども含めて歴史的に考…
アイガー北壁の難所、《神々のトラバース》を登攀中の クライマー二人が、奇妙な遺体を発見した。白骨化した下半身、 氷漬けになっていたため損われていない上半身。 二人は下山後警察に通報するが口止めされる。 話をききつけたBBC調査員が探り出した意外な…
一九六九年、新たな恐怖が世界を襲った。 ゾンビ映画の傑作にしてジョージ・A・ロメロ監督デビュー作 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』公開の年・・ このカルト・ホラーに魅せられた作家たちによる オリジナル・アンソロジー上巻には、 終末の世での…
トレスパスとは“不法侵入”のこと。二大人気ラッパーの アイス・T、アイス・キューブ演じる麻薬ディーラーの取引が、 ある廃ビルで行われている。 そこに、宝探しの地図を手に入れた消防士たちが 立ち入った事から、命を狙われるハメに……。 (映画紹介文より…
今回はREGNIER著 George Barbier挿絵 『L'ESCAPADE』を紹介する。 限定1000部。総モロッコ赤革(Janseniste)装。天金。 Paris, A.& G. Mornayより1931年に刊行。 装丁家A.Ceruttiの刻印有り。 装丁家(兼金箔押し職人)のAntoinette Ceruttiだと思われる。 …
脳腫瘍であと半年足らずの命と診断された脚本家リチャードは、 旅の途中、サンディエゴのホテル・デル・コロナードでひとりの女性を目にする。 女優エリーズ・マッケナ。1896年の色あせたポートレイトからほほえみかける彼女に 会おうと、彼は時間旅行を試み…
はずみで人を殺してしまったヴェトナム帰りのダンは、 余命いくばくもない身ながら逃避行に出た。 道連れは顔半分に痣のある美少女に、 ダンを追う三本腕の賞金稼ぎとプレスリーのそっくりさん。 アウトサイダーにされてしまった者たちは、 癒しを求めてひた…
今回は、宮崎三昧著『かつら姫』(1890 春陽堂)を紹介する。 以前、本ブログで饗庭篁村の勝鬨を紹介した。 それと同じ、新作十二番之内の一冊である。 和紙、和綴、本文木版、挿絵木版で、 大変美しい和本である。口絵は富岡永洗。
その夏はすがすがしい快適な日が続いた。 自殺者数が年平均の5倍にはね上がった。 異様な天候異変と自殺者の激増には明らかな関連があった。 しかし、それはイギリスだけの現象ではなく、世界各地で起こった。 太陽に新種の黒点が現れ、それが未知の太陽光…
スタンレーの血液はRHマイナスO型。 強奪された彼の腎臓は腎市場で高値がつくという。 残されたもう片方の腎臓も重大な病に冒されており余命も残り僅かと判明。 復讐に燃えるスタンレーは、血液型の情報が漏れていた 性感染症クリニックを手がかりに窃盗…
アメリカ東部は、核と細菌兵器による攻撃を受けて壊滅。 無事だった西側はミシシッピ川を境に東側を完全に隔離、 その存在を抹消した。泥酔し、東側に取り残された ラッセル・ゲイリー伍長は、何とか西へ戻ろうと画策するが・・・。 (本書紹介文より抜粋) …
子供たちが突然大人たちを殺していくホラー映画。 スペインに旅行で訪れた生物学者と妊娠中の妻は、 渡った小島で一人も大人の姿を見かけないことを不審に思う。 彼らの目の前を横切った老人を、 追ってきた少女が撲殺する光景を目の当たりにする。 (映画紹…
大正末期から昭和初年にかけて到来した 「エロ・グロ・ナンセンス」の時代。 次々に発刊された変態雑誌と、梅原北明、 中村古峡、斎藤昌三、酒井潔など日本性学の泰斗を照射し、 その眼差しのありかを検証する猟奇モダン時代の性メディア史。 目次 1 変態研…
今回は、プロレタリア文学、 野澤富美子著『煉瓦女工』(1940 第一公論社)を紹介。 昭和15年5月に刊行されたが、売れに売れたとみえ、 私が所持しているのは、昭和15年8月25日250版。 野澤富美子の短編集である。
惑乱、私の妹、百頭女。エルンストの夢幻世界、 コラージュ・ロマンの集大成。今世紀最大の奇書、待望の文庫化。 (本書紹介文より抜粋) 今回はマックス エルンスト著 巌谷国士訳 『百頭女』(1996 河出文庫) を紹介する。マックス・エルンストの作品の中で…
九八年八月二十八日、俺は満期三年の実刑を終え、 栃木の黒羽刑務所を出所した。 逮捕された時の罪名は「死体損壊・遺棄」。 そう、俺があの『埼玉愛犬家連続殺人事件』で主犯・関根らとともに人肉を サイコロのようにカットし、人骨を粉になるまで焼き尽く…
第1部 現代の殺人鬼 営利目的の殺人 それ自体が目的で 原因の究明 警告 第2部 現代の連続殺人者 1 エドオンド・エミール・ケンパーー当局への示威行為 殺戮 供述 精神科医たちによる物語 ケンパーの使命 2 セオドア・ロバート・バンディー1人の女を所有…
ドライブ中の若者グループがたどりついたのは荒れ果てた蝋人形館。 彼らはそこで不気味なマスクをつけた男に殺されていく……。 「悪魔のいけにえ」以降、粗製乱造された、 危険な場所に立ち寄った旅行者を襲う恐怖をテーマにしたホラー作品。 (本作紹介文よ…
今回は文芸資料研究会より1927年に刊行された、 ジョン・クレランド著佐々木考丸訳『ファンニーヒル』を紹介する。 本書はクロス装の上製本限定500部。並製本も存在するが未見。