破滅SF ジョン・ウインダム著『トリフィドの日』176冊目

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それは文字通り、雨と降る流星雨だった。
新聞もラジオも天界のスペクタルと騒ぎ立てた。
流星雨は24時間続いた。
その夜、幼児、重傷者を除く全世界の人が仰ぎ見た・・・。
そしてあくる日、全人類は完全に視力を失った盲目の群となっていた!
人々は絶望し、全世界の機能は停止した。
パニックに襲われた人々は暴徒と化した。
そこへ、もう一つ恐ろしい事が起こった。
全世界で栽培されていた「トリフィド」という植物が、
突然、根を抜き出し、移動を始め、触手を振りかざして、
盲目の人類に襲いかかった!
盲目の人類はなすすべもなく、滅亡に瀕していた・・・。
だが少数の例外があった。
流星雨の夜、目の手術で流星を見なかった主人公メイスンも
その一人であった。
彼はわずかな目明きを糾合し、無力な全人類を指導して、
世界を破滅から救うべく立ち上がった!
イギリスSFでウエルズについでペンギンブックスに収録された
名誉を持つ名作、ついに登場!
(本書紹介文より抜粋)

今回はジョン・ウインダム著『トリフィドの日』(ハヤカワ書房)を紹介する。
本書はハヤカワ・SF・シリーズとして、1963年に刊行された。
原書の刊行は1956年。
『太陽自殺』はSFの古典であり、破滅SFの傑作である。
過去に映画化もされ、私が小学生の頃、1970年代には、
猿の惑星」と同様によくTVで放映されていたものである。
今となっては、まず放映される事は無くなった。
しかし傑作SFである事は揺るぎの無い事実であろう。