明治古書 三村芳南著『絶世拷問 雲霧阿辰青木廼夕栄』177冊目

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

今回紹介するのは、三村芳南著
『絶世拷問 雲霧阿辰青木廼夕栄』である。
本書は、 錦勝堂より明治17年1884年)に刊行。
和綴本であるが、近代出版黎明期に当たり、
金属活字と木版により構成されている。
挿絵は、一龍斎国松が描いている。
言葉狩りに慣れた、現代の感覚から言えば、
随分思い切った題名である。
内容は毒婦と言われた、
(鳥追お松、夜嵐お絹、高橋お伝に並ぶ)
雲霧のお辰と青木弥太郎の悪行を描いた戯作である。
最近になり、本書がリプリントされ、
平凡社から刊行(オンデマンド)されたようだが、未見。