SF 『死霊たちの宴』 (1998 創元推理文庫)170~171冊目

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一九六九年、新たな恐怖が世界を襲った。
ゾンビ映画の傑作にしてジョージ・A・ロメロ監督デビュー作
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』公開の年・・
このカルト・ホラーに魅せられた作家たちによる
オリジナル・アンソロジー上巻には、
終末の世での新たな生命誕生を描いたキングの
「ホーム・デリヴァリー」等九編を収録。

ゾンビ、ひたすら生者の肉を喰らう亡者の群れ。
滅ぼすには頭を吹き飛ばすしかない。たとえ自分の恋人であっても??
死してなお、至上の愛を求める男女の姿が鮮烈なマキャモン
「わたしを食べて」をはじめ、生と死のあわいを極彩色に映しだし、
恐怖と哄笑、聖と汚辱のはざまをたゆたう
待望のアンソロジー下巻には全七編を収録。

収録作品紹介
花盛り チャン・マコンネル
森のレストラン リチャード・レイモン
唄え、されば救われん ラムジー・キャンベル
ホーム・デリヴァリー スティーヴン・キング
始末屋 フィリップ・ナットマン
地獄のレストランにて、悲しき最後の逢瀬 エドワード・ブライアント
胴体と頭 スティーヴン・ラスニック・テム
選択 グレン・ヴェイジー
おいしいところ レス・ダニエルズ
レス・ザン・ゾンビ ダグラス・E・ウィンター
パブロフの犬のように スティーヴン・E・ボイエット
がっちり食べまショー ブライアン・キング
キャデラック砂漠の奥地にて、死体と戯れるの記 ジョー・R・ランズディール
サクソフォン ニコラス・ロイル
聖ジュリー教団VSウォームボーイ デイヴィッド・J・ショウ
わたしを食べて ロバート・R・マキャモン
(本書紹介文より抜粋)

今回は『死霊たちの宴』(1998 創元推理文庫)を紹介する。
ゾンビをテーマとしたオリジナル・アンソロジーである。
この作品群の中でも、
「キャデラック砂漠の奥地にて、死体と戯れるの記」
「聖ジュリー教団VSウォームボーイ」は卓越している。
特に後者は映画向きの作品だと思う。
この本も何でも読んだものである。
ゾンビ好きにはおすすめの本である。