読書 E・レイトン『大量殺人者の誕生』(1995 人文書院)155冊目

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第1部 現代の殺人鬼
営利目的の殺人 それ自体が目的で 原因の究明 警告

第2部 現代の連続殺人者
1 エドオンド・エミール・ケンパーー当局への示威行為
  殺戮 供述 精神科医たちによる物語 ケンパーの使命
2 セオドア・ロバート・バンディー1人の女を所有する
  殺戮 バンディと心理学 公的な宣言 テッド・バンディの謎の究明 夜の盗人

第3部 現代の大量殺人者
1 チャールズ・スタークウェザーー死なば皆、同じ身分だ
  殺戮 殺人者による自伝 思想的な権威 生きながら埋葬される
2 マーク・ジェームズ・ロバート・エセックスー白人は地上の獣だ
  警察官どもを殺せ 奇妙に幸福な子供時代 絶望の形式 イデオローグの誕
  生 権威の対応 抑留

第4部 概観ー殺人鬼の歴史社会学に向けて
     既存の文献 歴史的変貌 現代

なぜ彼らは大量殺人に走るのか。
殺人鬼を精神異常の怪物・異質な他者とみなす従来の犯罪心理学を批判し、
社会学の視点から犯罪記録を綿密に分析比較、
彼らは実は現代アメリカ文化ひいては我々の現代社会を体現する存在であると
位置付けるスリリングな異色作。
(本書目次、紹介文より抜粋)

今回は、E・レイトン著 中野真紀子訳(1995 人文書院)を紹介する。
本書は画期的な犯罪学の本である。
いままでもコリン・ウイルソン等が犯罪者、殺人者について述べてきたが、
それを凌駕するほどの良作である。
何故?人は攻撃的になり、殺人を犯すのか?
また大量殺人をするのか?を論じた本であり、
研究者には格好のテキストとなるだろう。