動く標的 狙いをつけて 映画「蘇える金狼」(1979)

気をつけろよ
刺すような毒気がなけりゃ
男稼業もおしまいさ

本映画が公開された当時、私は中学生で安部公房(読破)とか
実存主義カフカ、それにフロイトなどにはまっていた頃で
大藪春彦にもはまった。
大藪春彦(読破)の次は(同系列では)西村寿行(読破)にはまった。
それだけではなく米国のSFやアクションや冒険小説、
それにウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ 読破)
などのサスペンスにもはまった頃だ。
この時期は(たぶん人生で最大級の)濫読の時期で
この頃の中高生の頃に私の基本読書、読書傾向は
完成されつつあった時期だと思う。

大藪春彦の初期短篇が好きで角川文庫の「青春は屍を越えて」
のような作品が好きだった。
本映画の予告にもある、松田優作風吹ジュンのあの有名シーン。
松田優作が飲食しながらのバックシーンも中学生の頃は
たぶん良くわからなかったんじゃないかなと思う。
風吹ジュンは当時27歳くらいで男子中学生から見れば
すごい年上のおねえさんなので余計興味がないせいもあるかなと思う。
真行寺君枝も出てますが、当時はよく判りませんでした。
余りにも年齢が上の女性を異性として見ることは
(当時の男子中学生には)ありませんでした。

【予告篇】蘇える金狼 ★松田優作生誕75周年記念特集上映
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/xZG_lTn-iuA?si=v6McZ_EG4KzjZKMt

前野曜子 蘇る金狼のテーマ
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/9PKyF8zbiMw?si=QGHYwdiWTlai8ftK