読書 『切腹の話 日本人はなぜハラを切るか』203冊目

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切腹を生んだ日本的条件を追及した本書は、
「日本人とは何か」を考える上でも画期的な著作である。
(本書紹介文より抜粋)

今回は、千葉徳爾著『切腹の話 日本人はなぜハラを切るか』を紹介する。
本書は講談社現代新書より1972年(初版)に刊行された。
私が持っているのは1980年刊行の十刷で中学の頃に買い求めたものである。
切腹のいろいろ」「腹の切りかた」「切腹の歴史」
「抹殺された女性の切腹」等多岐にわたる視点から
興味深い考察をしている本である。
「平常時の切腹と異常時の切腹」という項には、
奇譚クラブ」に載った切腹実見(敗戦時の自決)談が
抜粋しされ、掲載されている。本書は日本の切腹研究には
欠かす事が出来ないもので、実によく書かれている。