読書 鹿島茂著「新聞王伝説」

新聞王伝説
パリと世界を征服した男ジラルダン
鹿島茂
1991年9月20日初版第一刷発行
筑摩書房

ナポレオンなきあとの19世紀パリ
スキャンダラスな剽窃新聞から出発し、
「新聞」と「広告」を結合させてジャーナリズムに
不可逆的な革命をもたらした伝説の新聞王
エミール・ド・ジラルダン。
自己の欲望を掘り下げることで、近代資本主義の
枠組をつくりだした史上最高の成り上がりの栄光と
孤独の生涯を、抜群のストーリー・テリング
鮮やかに描き出す。

目次
第1部 産業社会のナポレオン、ジラルダン
第2部 勝利せるジャーナリズムの革命児ジラルダン
第3部 挫折せる社会革命家ジラルダン
巻末付録(描かれたジラルダン;バルザックの時代のジャーナリズム)

(本書紹介文より抜粋)

本書はフランスのジャーナリズムの革命児のジラルダンについて
詳細に書かれたもの。
ジラルダンが立ち上げた、新聞やモード誌、または彼の出生や彼の妻
までもが網羅され書かれている。
ジラルダンの人生、業績について細かに書かれ、全貌が判る。