名作アニメ04 『はいからさんが通る』(1978)

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今回は1978年6月3日から1979年3月31日まで、
テレビ朝日系で放映された、 『はいからさんが通る』を紹介する。
制作は日本アニメーション。原作は大和和紀
大正後期、女学校に通う17歳の花村紅緒の恋と
冒険を描いた漫画のアニメ化作品である。
私がこの『はいからさんが通る』を最初見たのは、中学の頃である。
その後、幾度か再放送された。
私は、このアニメを大変気に入ってしまい、
後日、大和和紀の原作の漫画本を買ってしまった程である。
17歳の花の女学生である、紅緒が大変魅力的に描かれ、
また、他の登場人物も大変魅力的であった。

紅緒の服装は当時流行した、矢絣と袴とブーツであり、
髪は束髪ではなく、長く垂らした束髪くずしにリボンで、
今で言う女子高生みたいな服装であり、
当時の保守的な層に相当な不評を買ったと言われる。
この物語は大正大震災以前であり、
(昭和初期の)モガ・モボの台頭以前である。
写真の女学生は大正時代頃の女学生だと思われるが、
髪を長く垂らした束髪くずしでは無い。
地方と帝都では依然として、意識の格差や
流行や情報の格差が有ったと思われる。
しかし、帝都で、髪を長く垂らした束髪くずしが流行したとしても
それを地方で実際に行なうにはなかなか難しい。
これは現代社会と言えども同様である。
女子高生のルーズソックス、ミニスカートが
東京で流行しても、それを地方まで伝播するには、
長い時間を要した事例を持ってしても明らかである。