おすすめの本 澁澤龍彦著 山口晃 絵「菊燈台」

ホラー・ドラコニア少女小説集成
菊燈台
澁澤龍彦
山口晃

2003年11月25日初版第1刷
119ページ
平凡社

悪党塩田主に売り飛ばされた少年は、
その娘の美少女の奴隷(燈台)にされ、
夜毎少女の快楽に奉仕させられる。
倒錯の性に酔いしれる二人を待つ運命は? 
澁澤ホラーの最高傑作。
(本書紹介文より抜粋)

本書の澁澤龍彦著の「菊燈台」は田中貢太郎の宇賀長者物語を
モチーフにした話。山口晃が描く挿絵がとても美しく
エロティックで幻想的。美少年の菊麻呂と美少女の志乃の
恋物語とも言えると思う。
挿絵、装丁共に美麗でおすすめの本である。

山口 晃 挿画 [菊 燈 台]
2004年 7月30日[金]― 9月12日[日]
http://www.nadiff.com/archives/2004/kikutodai/kikutodai.html

山口晃 版画作品「菊燈台 ed. /60」
https://mizumaart.theshop.jp/items/27457875

宇賀長者物語
田中貢太郎
https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/52287_47940.html

人間を燈台にしてしまうという話は南條範夫の「燈台鬼」を
思い浮かべてしまう。南條範夫はまだ若い時分に知り、
若い時に相当な数を読んだ。
南條範夫の時代・歴史小説は(吉村昭とは違った意味で)唸るものがある。

 

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