富川淳子著
価格: 1700円+税
ページ数: 126
ジャンル: その他
刊行年: 2015年9月
元女性誌編集長の著者が、作り手の視点から
ファッション誌の特性をコンパクトにまとめたテキスト。
雑誌の歴史や仕組みをひもときながら、
メディアや流行などの研究におけるその資料的価値を再発見する。
第1章 日本の女性誌の誕生にみる「雑誌は時代の鏡」
1 .雑誌が存在するための条件
2 .日本初の女性誌の読者は男性が多数
*コラム1 - 1 雑誌の寿命からみる時代の動き
第2章 ファッション誌の歴史
1 .ファッション誌とは
2 .世界初のファッション誌はパリで誕生
3 .日本のファッション誌の歴史
4 .既製服時代の到来と初のファッション誌
5 .雑誌専属モデルは日本独自のスタイル
*コラム2 - 1 ファッション写真の誕生と進歩
*コラム2 - 2 20世紀のアート史を語るファッション画
第3章 雑誌のターゲットとコンセプト
1 .商品の個性となるターゲットとコンセプト
2 .雑誌はターゲット・メディアの代表格
3 .狙うターゲットを誌名につけた『主婦之友』
4 .ファッションのテイストがターゲットとコンセプトを伝える
5 .コンセプトと雑誌のイメージ
*コラム3 - 1 データにみるファッション誌のターゲット
*コラム3 - 2 編集者にとっての読者ターゲット像
第4章 雑誌と広告
1 .純広とタイアップ広告
2 .雑誌にとっての広告
3 .広告なしではできない雑誌作りの問題点
4 .特殊面広告の“特殊”
5 .広告における暗黙のルール
6 .広告主からみた雑誌の広告媒体としての魅力
*コラム4 - 1 雑誌広告と郵便料金
*コラム4 - 2 女性誌の新聞広告
第5章 ファッションページの流行特集
1 .流行の発信源は世界の4 大コレクション
2 .「流行」は250以上のブランドのなかから選びだされる
3 .同じ流行でも表現や解釈によって異なる
4 .雑誌のターゲットとコンセプトが流行情報を変える
*コラム5 - 1 ファッションの流行現象を調査する
第6章 ファッションページの着回し特集
1 .1970年代は着こなし方の指南が目的
2 .男女雇用機会均等法と新雑誌の創刊ラッシュ
3 .男女雇用機会均等法と着回し特集
4 .着回し特集をする雑誌のそれぞれの事情
5 .着回し特集で雑誌の個性をだす
第7章 おしゃれスナップ特集
1 .100年以上の歴史を誇るおしゃれスナップ
2 .80年代に「全国おしゃれスナップ」特集が定着する
3 .おしゃれスナップ企画が特集になった社会背景
4 .“編集部の事情”という雑誌研究のもうひとつの視点
5 .定番特集になる条件が揃っているおしゃれスナップ
*コラム7 - 1 ファッション誌とカルチャーページ
(本書紹介文より抜粋)
本書はそもそも大学などの講義の教科書として
刊行されたようだ。
なかなかコンパクトにきっちりとまとまっている。
女性誌あるいはファッション雑誌は時代の写し鏡であり、
その時代を表徴している。
ファッション雑誌はその時代研究において好資料なのは
言うまでもない事実だが、何十年分を個人でコレクション
するのは不可能に近い。
それに加え、多種多様な雑誌があり、それが創刊廃刊があり、
その全てを網羅するのは研究機関でも不可能に思われる。
本書は雑誌広告について書かれており、雑誌と広告は密接な
関係を持つものであり、欠かせない関係性を持つものである。
またおしゃれスナップの記述もある。
これは今の時代はネットでも見ることが出来る。
ストリートスナップ - ファッションプレス
https://www.fashion-press.net/snaps/
原宿系ファッションスナップ|ストリートガールズスナップ
https://sgs109.com/snap/
スタイルアリーナ
STREET STYLE
https://www.style-arena.jp/tokyo-streetstyle
ふりそで美女ギャラリー
成人式で見つけた振袖美女をご紹介!
https://furisode.gr.jp/
Tokyo Fashion Snap
https://www.tokyofashionsnap.net/archives/snap
ストリート ファッション
マーケティング ウェブマガジン ACROSS
https://www.web-across.com/observe/
東京のストリートファッション・カルチャーの記録:1980 - 2017
東京のストリートファッションとカルチャーの歴史を探る
https://artsandculture.google.com/story/hQWBPmGdPtB7Iw?hl=ja
ストリートファッションスナップの歴史はとても古くからある。
今はネットが台頭しインフラ化して生活には欠かせないものとなり、
ネットから情報を得るのが普通になり雑誌という物質的な旧メディアは
時代の流れとして衰退しているのは確かであるが、
衰退しつつあるとしてもファッションを先導してきたという事実は
不変である。
啓発から願望を叶える雑誌へ
日本の女性誌
https://www.ntt-card.com/trace/sp/vol50/special/index.shtml
年齢、テーマも細分化
女性誌は時代をリードし続ける
https://www.ntt-card.com/trace/sp/vol50/special/page02.shtml
日本における「ファッション誌」生成の歴史化
https://www.lit.osaka-cu.ac.jp/UCRC/wp-content/uploads/2010/03/p125.pdf
日本には無数のファッション雑誌が存在する。
この刊行数は世界一だと思うし、19世紀のフランスのファッション雑誌も
多種多様で刊行数が多いが、それをはるかに凌駕する。
読者層(購買層)の年代、ライフスタイル、テイストなどで細分化された、
ファッション雑誌をここまで多種多様に刊行するのは世界でも日本だけだろう。
それはつまり或る意味、世界でもっとも服装(髪型も含め)の自由度が
高い証拠でもある。もし社会規範が厳しいならここまで細分化され
多種多様にはならないはず。それに加えれば、食文化も他国と比較すれば
こだわりが強い、美食家であると同じようにファッションや髪型も
こだわりがかなり強く世界でもっともオシャレで洗練された、
国民であるのは間違いないだろう。
女性ファッション 雑誌
https://www.fujisan.co.jp/cat1211/
ファッション雑誌を系統別にまとめました!(100雑誌+α)
https://official-blog.hatenablog.jp/entry/fashion-magazine#STREET
レディースファッション雑誌まとめ【年代別・テイスト・発売日】
https://putiken.jp/fashionmagazine-summary/
“女性ファッション誌”に関連する女性誌の雑誌一覧
https://honto.jp/netstore/search_0258004020000.html
レディースファッション雑誌一覧
https://girly-style.net/fashion/magazine/