読書 真梨幸子著「殺人鬼フジコの衝動/他」

殺人鬼フジコの衝動
真梨幸子 (著)
2011/5/7
徳間文庫

一家惨殺事件のただひとりの
生き残りとして新たな人生を
歩み始めた十一歳の少女。
だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。
「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。
呟きながら、またひとり彼女は殺す。
何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼に
してしまったのか?
精緻に織り上げられた謎のタペストリ
最後の一行を読んだ時、あなたは著者が
仕掛けたたくらみに戦慄し、
その哀しみに慟哭する…。
(本書紹介文より抜粋)

本書はネットでイヤミスとかで、この小説が
すごいとか書かれているので
じゃそのすごさはどうなんだろうと思って
買って読んでみた。ミスリードがあって、
読者を誘導させる構成でなかなか
良く書けていると思う。
女が描く女のドロドロしたものが
よく描写されている。及第点。

みんな邪魔 (幻冬舎文庫)
真梨 幸子 (著)
2011/12/6

夫も子どもも……
みんな邪魔!!
殺人鬼より怖い平凡な女たちの暴走ミステリ。

池袋のフレンチレストランに集まったのは、
往年の少女漫画『青い瞳のジャンヌ』を
こよなく愛する”青い六人会”。
噂話と妄想を楽しむ中年女性たちの会だったはずが、
あるメンバーの失踪を機に正体を露にし始める。
飛び交う嘘、姑息な罠、そして起こった惨殺事件。
辛い現実から目を背け、ヒロインを夢見る彼女たち。
その熱狂が加速する時、また新たな犠牲者が……。
『殺人鬼フジコの衝動』の著者、
最高傑作にして、怪作!(『更年期少女』改題)
(本書紹介文より抜粋)

本書もネットでは評価が高く、面白そうなので
買って読んでみた。やはりミスリードがあって
読者を誘導する仕掛けがしてある。
また女が描く女特有のドロドロとしたものが
描かれた作品。『更年期少女』を改題したということ
だが改題しないほうがぴったりに思える。