大石圭作品映画化 『殺人鬼を飼う女』

処女、少女、娼婦、レズビアン

僕の首を絞めながら彼女は言った
「愛しているならその証拠を頂戴」
彼女になら殺されたっていい
その意志表示として僕は目をつぶった
すると顔面に雨が降ってくる
彼女の涙だった
あなたという男を愛しているけど
男というあなたが憎くてたまらないの
ごめんね あなたの命なんかじゃ私の愛は満たせない

2019年制作。83分。

大石圭の同名エロティックホラー小説を
「リング」スマホを落としただけなのに
中田秀夫監督のメガホンで映画化。
ビストロで働く美しいギャルソンのキョウコ。
幼い頃に義父から受け続けた性的虐待により、
彼女の中にはさまざまな人格が共存していた。
キョウコを愛するレズビアンの直美、
ビッチなゆかり、そしてあの頃の小学生のままの
ハル……キョウコの中の彼女たちは辻褄を合わせ、
互いに支え合っていた。
しかし、マンションの隣人が憧れの小説家と知った
キョウコが恋心を抱いたことをきっかけに、
今まで感じたことのない歪みを覚えるようになる
……。さまざまな人格を持つ主人公キョウコ役は、
中田監督の「ホワイトリリー」でも主役を務めた飛鳥凛
別人格である直美を大島正華、ゆかりを松山愛里、
ハルを中谷仁美と4人の女優が一人の女性を演じる。
タブーなどにとらわれない先鋭的な作品を送り出す
「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第1弾作品。
(映画紹介文より抜粋)

劇中に出てくる「私の中の私」という本が
昭和20年代のカストリ本のような装丁に思えてしょうがなかった。
大石圭著の同名の作品はまだ未読。
だから原作に忠実かは判らない。
ただ大石圭節というか大石圭の持つ作風、
風味はそこそこ出ているとは思う。

映画『殺人鬼を飼う女』予告編/4月12日(金)公開
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/VH_lWjowTgk

映画『殺人鬼を飼う女』本編特別映像ー私のなかの私―
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/Ffn9u8L8_Hs

映画『殺人鬼を飼う女』本編特別映像―入れ代わる私編ー
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/elhmQFaB9fA