読書 大石圭著 「死者の体温」

死者の体温 (角川ホラー文庫)2004年刊行。

史上最悪の連続大量殺人!
安田祐二は30歳。砲丸投げの元日本代表選手で、
いまはエリート会社員。ハンサムで温厚。
にこやかで職場や近所での評判もよく、
そして、次々と人を絞め殺しては別荘の庭に
埋めているのであった・・・。
(死者の体温紹介文より抜粋)

大石圭の小説を「あの夜にあったこと」「殺意の水音」と読んで
今度はこの上記の「死者の体温」を読んでみた。
テンプレのような大石圭が描く定番のキラー像だが、まだ初期の作品
なので、よく描けているとは思うし、作者の言わんとすることはわかる。
しかし何故、動物を愛するが人間は愛さないのかがよく理解が出来ない。
ここまで大量殺人をし、発覚しないのは正にご都合主義の典型だが、
それも大石節ならではだとは思う。