読書 深井晃子著「名画とファッション」

1999年小学館刊行。

書いてあることは知っていることばかりで
特に目新しさは感じられなかった。
内容が薄すぎる。

深井晃子関連で検索してみると下記のページを見つけた。

問いから学ぶ
編集者・服部 円さんが、
キュレーター/服飾研究家・深井晃子さんに聞く、
「ファッションが持つ多様性」
2014.12.18

https://qonversations.net/interview/761/

ショーをしているようなメゾン以外にも、歴史的価値を見出すような
ファッションはたくさんあると思います。例えば、ユニクロヒートテック
収集されているのですか?
深井:いえ、していないです。でも、本当は収集しなければいけません。
私たちは、「ファッション」というものを基準に収集していますが、
そもそもどこまでがファッションなのかという話になりますよね。
ユニクロヒートテックも時代を表象するものだと思いますし、そうしたものは
コレクションに入れていくべきだと考えています。
時代を表象しているものというのは、その時代に人間が生きた証と
考えることもできますよね。そういう意味では、109などに置かれているものも
含まれると思いますし、ゴスロリなどのファッションも収集しています。
いま私たちは、現代のゴスロリの源流とも言えるピンクハウスのコレクションを
集めたいと考えているのですが、なかなか手に入りにくくて困っているんです(笑)。

当時は、ピンクハウスの洋服が時代を表象しているものかどうかわからなかった
ということなんですか?
深井:いえ、正直なところを言うと、個人的な趣味に合わなかったというのが
大きかったんです。研究対象としては欲しいと思っていましたが、
実際に何を買えば良いかわからなかった(笑)。また、当時の私はパリを中心に
見ていたこともあり、まずはそっちが優先だろうと考えていました。
ピンクハウスもそのうち集まるだろうと思っていたのですが、
いまも当時のものを手放したがらない人が多く、少し考えが甘かったんですね。
また、日本については若い人たちにしっかりやりなさいと伝えていたのですが、
みんなあまり興味がなかったのか、積極的に集めなかった。
そういう点は私たちが反省するところだと思います。
(ページから一部抜粋)

対談の終盤で、「最後の質問です。深井さんにとってファッションとは
どんなものですか?」という問いに対し、
「本当はファッションが嫌いなんです(笑)。ファッションには
あまりにも要素があり過ぎて、色んなところからアプローチできてしまうから、
つかみどころというものがなく、嫌になってしまうことがあるんです」
深井晃子は答えている。
確かにファッションというのは人間が着る、装う衣服のことなので
時代、地域により様々だし、また流行や傾向もある。
それをすべて網羅するのは人間の歴史そのものともある意味言えるだろうし
ファッションを学術研究対象にしたら、際限がない分野ではある。
服飾研究家の深井晃子は「個人的な趣味に合わなかったというのが大きかった」
と発言しているが、深井晃子ピンクハウスを着そうには思えない。
それは本人も自覚があるようだ。
ピンクハウスはそもそもガーリー、フェミニンファッションの
典型的な例であり、着る人をかなり選ぶ。
服飾研究家と言えどもこの世界のすべての服を着こなすのは難しい。
深井晃子は1943年生まれだからピンクハウスが盛隆を極めた
1985年には42歳になっているのでピンクハウスが想定する
購入者層からは離れているが、まだインゲボルグなら
設定購入者層には合う。
若い頃の深井晃子はどんな髪型をしていたのかは知らないが、
こんなベリショだと仮定するならばピンクハウスが似合うとは言いがたく
かなりミスマッチ。ベリーショートヘアな女ならパンクファッション、
あるいはバイカーファッションのがはるか似合う。
女も男同様加齢すれば、髪が劣化しコシがなくなり、
ロングヘアを保つには不可能になる。
ファッションには髪型が重要だが、髪も決して永遠ではない。
加齢と共に着る服も限定されてしまう。
結局人間は生まれた時、それに青年期を過ぎ
加齢するほど男女間の外見的な差が無くなる。