読書 大宮知信著「お騒がせ贋作事件簿」

お騒がせ贋作事件簿 だます人だまされる人
大宮知信著
草思社
2003年3月3日第2刷発行

だます画商に、だまされるコレクター。
書画骨董の世界は偽物だらけ。
贋作が横行する業界の内幕を暴くとともに、
ガンダーラ仏事件など、
これまでに起こった有名な贋作事件をとりあげて、
その顛末を明らかにする。
被害者はいても贋作の売買が
刑事事件となることはまずない。
この妙な、だが余りに人間的な悲喜劇を
生々しく描いた好読み物!
なお、偽物をつかまされたくなければ、
無名であっても気に入った現存作家の作品を買い、
その将来性に賭けるべきである、と著者は提言している。

目次
第1章 捏造された名品
第2章 大家の証明
第3章 贋作事件簿
第4章 美術市場の闇
第5章 コレクター修業
第6章 目利きの眼力
第7章 日本人と偽物文化

(本書紹介文より抜粋)

氾濫する美術品の贋作について述べた本。
知らない話もあって楽しめた。