推理小説の源流―ガボリオからルブランへ
2002年3月12日初版発行
淡交社
ポーを祖とし、ドイルで完成したとされる推理小説。
しかし、ひとりの仏文学者の緻密な研究が、
忘れられた作家ガボリオの驚くべき先見性を
明らかにする。ルコック探偵から、ホームズ、
ルパン、ポアロへと受け継がれていく
推理小説の正統な流れを、近代文学史に刻印し、
ガボリオの復権を果たす。
(本書紹介文より抜粋)
本書は推理小説の源流というタイトルのまま
探偵小説、推理小説というのが誕生するまでの
流れを論述したもの。
私にはガボリオやボアゴベというフランスの作家の
名前はとても懐かしく感じられた。
ガボリオやボアゴベは黒岩涙香の翻案の元ネタの
フランスの作家であるのは自明なことである。
フランスでも日本でも今では忘れ去られた作家だと
言えると思う。
ネットではそんな探偵小説、推理小説の流れを掴むことが
出来るサイトがある。
■ミステリの歴史■
1.ポーにいたる道
(4)犯罪実話読物の系譜(承前)
ヴィドックの『回想録』
http://mysterydata.web.fc2.com/HST/HST_01_04.html
■ミステリの歴史■
4.フランス 1840年代~1860年
(5)ガボリオーと探偵小説の現実性
http://mysterydata.web.fc2.com/HST/HST_04_05.html
■ミステリの歴史■
7.1880年代の探偵小説
(1)日本 黒岩涙香の翻案探偵小説
http://mysterydata.web.fc2.com/HST/HST_07_07.html