読書 『黄金期の西洋蔵書票』 240冊目

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今回は、クリフ・パーフィット著・日本書票協会監修
『黄金期の西洋蔵書票』を紹介する。
1996年日本古書通信社より刊行。
この様な西洋の蔵書票を紹介した本は少ない。
翻訳されている蔵書票に関する本は殆ど無いので、
その意味では貴重とも言えるかも知れない。
しかし、内容的にはとても薄い。
それほど多種多様に富む、
大量の蔵書票を紹介している訳では無く、
パラパラとめくっていたら、アッという間に終わってしまった。
こんなものが有ると雑然に知る目的だけで考えれば好著。
本に掲載された蔵書票をただ眺めるのではなく、
実際に入手し、その手にとって間近で眺める事こそ最良であろう。
やはり本道たるは、実際に手にとって鑑賞する事である。
特に銅版画の蔵書票は、精緻なので、
写真では全く違う事に驚くはずである。