読書 大石圭著「あの夜にあったこと」「殺意の水音」

あの夜にあったこと (角川ホラー文庫)2012年刊行。
殺意の水音 (角川ホラー文庫)2015年刊行。

21歳の優也は、幼なじみの啓太と共に派遣従業員
として工場で働いている。異様な愛情を注いでくる母を
拒絶しきれない優也。金持ちに敵愾心を抱く父に育てられた啓太。
鬱屈した思いを抱えた2人は、裕福な院長夫妻と美しい娘が暮らす
「山下医院」の豪邸に、強盗に入ることを計画。
だがはずみで家政婦を殺してしまったことから、
2人の行動は徐々に歯止めがきかなくなっていく……! 
あの夜何が起こったのか。戦慄のサスペンス。
(あの夜にあったこと紹介文より抜粋)

数本の包丁を携えた元ハウスキーパーの香取純一は、
空港近くのホテルで人生を振り返る。最愛の母との貧しい暮らし、
漫画家という夢、初恋相手の風俗嬢……幸せな思い出もあったが、
終いにはいつも裏切られた。それらのダメージは水のように滴り続け、
あることをきっかけに、ついに香取の心から溢れ出した。
彼が静かに最初の客室の扉を開ける時、惨劇が始まる。
痛切な回想と現在の悪夢に圧倒される、怒涛のホラー・サスペンス
(殺意の水音紹介文より抜粋)

大石圭の小説を「飼育する男」「死人を恋う」と読んで
今度はこの上記の2冊の「あの夜にあったこと」「殺意の水音」
を読んでみた。高評価はつけることが出来ないが
作者が言わんとしていることは判る。