読書

読書「新堂冬樹著 闇の貴族(講談社文庫)」

2004/3/25 第6刷発行584ページ これが正真正銘の「闇金融」と「裏会社」闇世界の支配者となるべく策を巡らせ金と暴力で敵を食い尽くして、のし上がっていく加賀篤。だが大金と権力を手中に収めたとき、すでに悲劇と崩壊は始まっていた。この世界を支配する真…

読書 新堂冬樹著「炎と氷」

2003/10/1祥伝社単行本 1レース数分にして利息5割―分5と呼ばれる暴利の競馬金融を営む世羅。親友の若瀬と共に、九州から闇金融の頂点を目指し東京に進出して来た彼は、情け容赦のない追い込みで同業者からも怖れられていた。普段はギャンブル狂ばかりの顧客…

読書「ガダルカナル兵隊戦記」

牛尾節夫著 「ガダルカナル兵隊戦記」最下級兵士の見た戦場 光人社NF文庫1999年1月 年齢三十二歳―妻子ある老補充兵は、なぜ名も知らぬ孤島に立ち、なぜに飢えなぜに朽ち果てねばならないのか―。戦争のもたらす悲惨のかぎりをなめつくし、身の悲運を呪いなげ…

読書 新堂冬樹著「無間地獄/他」

新堂 冬樹著無間地獄幻冬舎2000/4/1 サラ金、街金はまだ甘い。最底辺の闇金は生け贄の全てを奪う。財産、職場、家庭、人権。女は肉体、男は臓器。金のためなら命も狙う。人はどこまで堕ちるのか。神への謀反か、悪魔への追従か。逃げるろくでなし、追う人で…

読書 新堂冬樹著「溝鼠」シリーズ

新堂冬樹著「溝鼠」徳間書店2005年 復讐を請け負う代行屋、鷹場英一。人の不幸と餌を愛し、対象者に恥辱と絶望を与えることを何よりの生きがいとしている。この日も依頼を受け、女の髪と眉を剃り落とし、頬を切り裂いた。報酬は二百万。仕事は完璧だった。だ…

読書 新堂冬樹著「君が悪い」/他

新堂冬樹著君が悪い (光文社文庫) 2011/8/10 「僕は悪くない…」中学教諭の竹林は、死体を前に呟いた。スナックのホステス桃華を取り合って、他の客ともめたのがすべての始まりだった。自宅に押しかけてきたその男を、はずみで殺してしまったのだ。さらに、発…

読書 新堂冬樹著「悪虐」/他

新堂冬樹著「悪虐」2011/7/26 「最愛の女を救うため、俺は悪魔になる。」至上最強・最悪の主人公が登場!新堂冬樹のノアールがここに結実。最愛の女性・サキがスキルス性のガンに侵され、余命三ヶ月と宣告された。絶望に見舞われた花崎修二は、サキからさら…

読書「吐きたいほど愛してる。(新潮文庫)」

新堂冬樹作品の衝撃! 新堂 冬樹 (著)吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫)2007/7/30 愛、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。毒島半蔵の歪んだ妄想が、この世を地獄へと塗り替える。虚ろな心を抱える吉美が、浮気を続ける亭主に狂気…

読書「日中戦争一兵士の証言」

日中戦争一兵士の証言生存率3/1000からの生還 (光人社NF文庫)川崎 春彦 (著)2012/11/1 苛酷な初年兵訓練に耐えて大陸の戦場に送り込まれ、想像を絶する悪条件下での戦いを生き抜いた一人の下級兵士の見た日中戦争の一断面―敵弾雨飛の山野で歩兵として軽機関…

読書「文書鑑定人事件ファイル (新潮OH!文庫)」

文書鑑定人事件ファイル (新潮OH!文庫)吉田 公一 (著)2001/8/1 金賢姫の偽造パスポートの完成度は?贋幣技術の実態は?ニセサイン、ニセ印章、ニセ札など、世の中にはびこるニセモノたち―。だが、様々な科学的手法を駆使する文書鑑定人の目はごまかせない。(本…

読書「警察庁長官を撃った男 (新潮文庫)」

鹿島 圭介 (著)2012/6/27 1995年3月、日本中を震撼した国松孝次警察庁長官狙撃事件。特別捜査本部を主導する警視庁公安部がオウム犯行説に固執する一方、刑事部は中村泰なる老スナイパーから詳細な自供を得ていた。だが、特捜本部は中村逮捕に踏み切らず、事…

読書「凶悪-ある死刑囚の告発 (新潮文庫)]

「新潮45」編集部 2009/10/28 人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生"と呼ばれる男がいる──雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか? 記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関…

読書「そして粛清の扉を (新潮文庫)」

黒武 洋 (著)2005/2/1 卒業式を翌日に控えた高校で、突如として発生した学校ジャック事件。武器を手に、生徒を人質にとったのは、普段は目立たない中年女性教諭だった。彼女の周到に練られた計画と驚くべき戦闘力は、対峙した警視庁捜査第1課の精鋭「特警班…

読書 真梨幸子著「殺人鬼フジコの衝動/他」

殺人鬼フジコの衝動真梨幸子 (著)2011/5/7徳間文庫 一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたい…

読書「ケモノの城」

誉田 哲也 (著)双葉社2014/4/18 17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。少女が生活していたマンションの浴室から、大量の血痕が見つかったのだった。やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に保護される。2人は…

読書「自由殺人 (角川ホラー文庫) 」

2002/9/1大石 圭 (著) ある日、突然、殺人を選択する自由があなたに与えられたら、どうしますか?謎の人物から送られてきた爆弾。それを手に入れた人物たちは、エゴと怨念を剥き出しにしていく。元マラソンランナーの朝香葉子もまた、爆弾を受け取った一人だ…

読書 「西洋の書物工房 (朝日選書) 」

朝日新聞出版 (2014/2/7)貴田 庄 (著)定価:1540円(税込) 私たちは、いま手にしている書物の、「物」としての素材や形態の変化について、どれだけ知っているだろうか。パピルスから蝋板、羊皮紙から抄紙への歴史。巻子本からコデックス、革装本へと進化し…

読書 平野威馬雄 (翻訳)「エプタメロン」

エプタメロンナヴァール王妃の七日物語マルグリ-ト ダングレ-ム (著)平野 威馬雄 (翻訳)1982年11月刊行単行本 恋人ふたりを死に至らしめた公妃の恐しい淫乱とは。臨終の床から妻を蘇らせた夫の浮気とは。16世紀中葉フランスの一地方の王妃マルガリータが現…

読書「インディアスの破壊についての簡潔な報告」

インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫) ラス・カサス (著)染田 秀藤 (翻訳) キリスト教と文明の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだ征服者=スペイン人たち。1542年に書かれたこの『簡潔な報告』は、搾取とインディオ殺戮が日常化している植民…

読書 「東の果て、夜へ」

ハヤカワ・ミステリ文庫)ビル ビバリー (著)熊谷 千寿 (翻訳)早川書房 (2017/9/7)448ページ ――少年は旅に出る。2000マイル先へ、人を殺しに。名だたるミステリ文学賞を連続受賞。昨年、英語圏で最高の評価を獲得した傑作がついに邦訳。★英国推理作家協会賞最…

読書「時の娘 ロマンティック時間SF傑作選」

創元SF文庫358P2009年10月刊行 時という、越えることのできない絶対的な壁。これに挑むことを夢見てタイム・トラヴェルというアイデアが現れて一世紀以上が過ぎた。時間SFはことのほかロマンスと相性がよく傑作秀作が数多く生まれている。本集にはこのジャン…

読書「宇江佐真理著 通りゃんせ」

2013年12月角川文庫792円 目覚めたら、そこは江戸時代だった。時間を超えた感動の長編時代小説!25歳のサラリーマン・大森連は小仏峠の滝で気を失い、天明6年の武蔵国青畑村にタイムスリップ。驚きつつも懸命に生き抜こうとする連と村人たちを飢饉が襲い………

読書 ジム・トンプスン著 「残酷な夜」

2000年5月扶桑社刊行 田舎町ピアデールに現われた青年カール・ビゲロウ。背が低く、肺を病んでいる彼は、大学の聴講生になるために、ウィンロイ家に寄宿する。その家の主ジェイクは、被告として裁判を控える身だが、暗黒街から送りこまれてくる殺し屋の影に…

読書 ダール著「王女マメーリア」

ロアルド・ダール (著)田口 俊樹 (翻訳)出版社 早川書房1990年1月刊行単行本 17歳の誕生日の朝、王女マメーリアは鏡に映った自分の顔に愕然とした。不器量な少女が、一晩で眼もくらむような美女に変身していたのだ。彼女は美しさゆえに絶大な力を身につけ…

読書「ファッション誌をひもとく」

富川淳子著価格: 1700円+税ページ数: 126ジャンル: その他刊行年: 2015年9月 元女性誌編集長の著者が、作り手の視点からファッション誌の特性をコンパクトにまとめたテキスト。雑誌の歴史や仕組みをひもときながら、メディアや流行などの研究におけるその資…

読書 「死を招くファッション」

死を招くファッション服飾とテクノロジーの危険な関係税込 3850円著者 アリソン・マシューズ・デーヴィッド安部恵子(訳)発売日:2019/12/05出版社: 化学同人https://www.kagakudojin.co.jp/book/b472917.html 19世紀から20世紀前半,欧米諸国の衣服や装飾…

読書「冷酷 座間9人殺害事件」

冷酷 座間9人殺害事件小野一光著2021年2月幻冬舎刊行 人はここまでむごくなれるのか――SNSで知り合った9人を殺害・解体した男の素顔。2017年10月、神奈川県座間市のアパートの一室で、クーラーボックスの中から切断された頭部など9人分の遺体が発見された。逮…

読書 鹿島茂著「稀書探訪」

2022年5月刊行平凡社定価4400円 19世紀フランスの古書を中心に、豪華絢爛たるグラフィックをカラーページ満載で総覧。『翼の王国』誌の人気連載が待望の書籍化!(稀書探訪紹介文より抜粋) 「稀書探訪」について。ざっと目を通してみた。私が洋古書を買う以前…

読書「娼館の黄金時代」

A.ブーダール、ロミ著吉田春美訳1993年河出書房新社刊行 フランスの娼家の表と裏。公娼制度の庇護のもとに繁栄を極めたフランスの娼家、セックスと金銭と芸術と官憲が奇妙に混じりあったこの世界の実態をさまざまな角度で描く、ベル・エポックの娼家の社会・…

読書 十九世紀ヨーロッパファッションプレート/他

「十九世紀ヨーロッパファッションプレート」は昭和時代に刊行された、ファッションプレートの本。1980年講談社刊行。岡田譲、伊藤紀之などが書いている。これ以前には1974年刊行の西洋服飾版画(文化出版局)がある。他にもあと1冊図書館で見たことがあるが書…