読書 新堂冬樹著「無間地獄/他」

新堂 冬樹著
無間地獄
幻冬舎
2000/4/1

サラ金、街金はまだ甘い。最底辺の闇金は生け贄の全てを奪う。
財産、職場、家庭、人権。女は肉体、男は臓器。金のためなら
命も狙う。人はどこまで堕ちるのか。神への謀反か、悪魔への
追従か。逃げるろくでなし、追う人でなし。騙し、騙され、
裏切り、嵌める。獰猛な獣たちが咆哮する殺戮と禁断の
エクスタシー。
(本書紹介文より抜粋)

新堂冬樹の傑作はどれかと言われれば本書の「無間地獄」を
挙げたい。とても良く書かれた作品。これぞノワール

新堂冬樹
底なし沼
新潮社
2006/8/19

一匹狼の闇金王・蔵王シノギは、サラ金業者から債権を買い、
完済した借金をさらに払わせる「二重取り」。エグイ取立に追い込まれ、
足掻くほど泥沼に沈んでゆく債務者たち。
商売敵は絶望のどん底に突き落とし、背後の広域暴力団すら歯向かえば
容赦なく踏み潰す。最後に笑うのは誰なのか。
借金で借金を返す這い上がれない無間地獄。真の闇金をえぐる極悪金融小説。
(本書紹介文より抜粋)

上記の「無間地獄」は新堂冬樹の傑作だと思うが、本書の「底なし沼」も
新堂冬樹の傑作だと思う。こういうノワール新堂冬樹しか書けない。
「無間地獄」と同じく、ページをめくる手が止まらない。
あっと言う間に時間が経過していく。