読書 サビーヌ・ダルデンヌ著「ここから出して!」

ここから出して!
殺人犯に監禁された少女の告白
サビーヌ ダルデンヌ著
松本百合子翻訳
ヴィレッジブックス(文庫)
2007年12月20日初版第1刷発行

12歳のある朝、私は自転車に乗って学校へ向かった―
いつもと同じように始まったはずのその日、サビーヌは
見知らぬ男に誘拐されてしまう。連れていかれたのは、
幅99cm、奥行き2m34cmしかない地下の隠し部屋。
黄色く塗られた壁に四方を囲まれた不潔な穴蔵で、
死に脅える日々が始まった。与えられたのは腐りかけの牛乳に
カビの生えたパン。その穴蔵から出られるのは、
“受難の部屋”で男の性的虐待に耐えるときだけ。
もう二度と家族に会えないかもしれないと思い始めたとき、
ついに―ベルギー中を震撼させた、連続少女監禁殺人犯のもと
80日間を生き延びた少女の激白。
(本書紹介文より抜粋)

本書は誘拐された少女による手記だが、当時書いたもので
内容は濃いとは言えず、また少女の手記なので成人女性のものでは
ないために子供らしい文体に翻訳されている。
ベルギーでは話題になった事件ではあるようだ。