読書 鹿島茂著「稀書探訪」

2022年5月刊行
平凡社
定価4400円

19世紀フランスの古書を中心に、
豪華絢爛たるグラフィックを
カラーページ満載で総覧。
翼の王国』誌の人気連載が
待望の書籍化!
(稀書探訪紹介文より抜粋)

「稀書探訪」について。
ざっと目を通してみた。
私が洋古書を買う以前は荒俣宏鹿島茂の著作を
読んでワクワクしたものだが、実際に自分で
洋古書を買い始めてからは目が肥えてしまい
有名な古書ほど目垢がついてしまい
またこの本かとワクワクなんてしなくなった。
出来ることならまだ日本人が買ったことがない
手に取ったことがない、まだ知られていない
実際に自分が買わなくては絶対見ることが出来ない
フランスの古書を買いたいと思うように変化した。
私がまだ若い頃の昭和時代は根底に英国礼賛
英語礼賛があり、ウィリアム・モリスの本は
美しい本と言われていて私も本気にしていたが、
荒俣宏鹿島茂の著作でフランスの本が
それよりも美しいのだと知った。
UKの古書なんてフランスの古書に比べれば美しくも
なんともなく陰気なだけであった。
UKの古書なんてフランスの古書に比べれば問題に
ならないしUKよりも日本の春陽堂の古書のがまだ美しい。