フランス映画 「不実な女と官能詩人」

あなたに会う口実ができる
家を訪ねたり世話したり
あなたを一生失わない
複数の女が必要でしょ
愛しているから共有するの

2019年フランス製作。105分。
(原題 Curiosa)

生涯で2500人以上の女性と関係を持ったと言われ、
死後に自身が撮影したと思われる大量のポルノ写真が
発見されたフランス象徴主義の詩人ピエール・ルイス
写真のモデルの1人となった親友の妻との関係を官能的に
描いたドラマ。
19世紀のパリ。著名な詩人ジョゼ・マリア・ド・
エレディアの次女マリーは、新進気鋭の詩人
ピエール・ルイスと恋に落ちるが、両親は貴族出身で
ピエールの親友でもある詩人アンリ・ド・レニエとの
結婚を決めてしまう。そのショックからアルジェリア
渡ったルイスは、女性の痴態を写真に収めることに情熱を
傾ける堕落した日々を過ごし、マリーもまた乾ききった
結婚生活を送っていた。1年後、帰国したピエールのもとに
マリーが駆けつけたことから、周囲の人びとをも巻き込む
2人の情交の日々がスタートする。
マリー役を「英雄は嘘がお好き」のノエミ・メルラン、
ピエール役を「ポリーナ、私を踊る」の
ニールス・シュナイダーがそれぞれ演じる。
(映画紹介文からの抜粋)

ピエール・ルイスとレニエの本は何冊かは架蔵している。
ピエール・ルイスとレニエとの関係があんな感じとは
思ってもなかったし、レニエもあんな感じだとは思っても
みなかった。ピエール・ルイスは愛書家で有名。
映画では三女のルイーズのが可愛くて好みだった。
不倫はフランスの文化、金や地位目当てで結婚、
本当に好きな人とは不倫だとはよく言われる事実だ。
レニエが使用している、日本には馴染みがない、
片眼鏡(モノクル)が出てくる。
これは眼窩にはめ込む形式で固定したりするが、
白人と日本人の骨格が違うので日本人では
このように眼窩で固定は出来ない。
また気送管を用いた手紙の配送システムがでてくる、
19世紀末のパリでは気送管を用いた手紙の配送システム
が実用化されていた。日本ではエアシューター
エアシュートとも呼ばれる。
原題のCuriosaはフランスの古書ではよく見られる分類。
日本では好色本に該当するだろうか。

『不実な女と官能詩人』予告編
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/iJQCwekL7lc

MONOCLES: Everything You Need To Know (My Collection)
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/yUjEw6-WjQo