2008-01-01から1年間の記事一覧

『Agnes u. Gustav Drobnerの蔵書票』(Exlibris)

今回紹介するのは、Hermann Schwabeが制作した、 『Agnes u. Gustav Drobnerの蔵書票』(1901)である。 (u.=undの略) Gustav Drobnerは本票の他にも20世紀初頭、 多くの蔵書票を色んな作家に依頼をしている。 知恵(或いは英知、教訓・・・)の泉から、 二…

好きな絵画25 Chasseriau『エステルの化粧』

フランスの画家 Theodore Chasseriau (1819-1856)作 『エステルの化粧』(1841)

ブギの女王07 『笠置シヅ子』

YOUTUBEで昭和20年代の映像を見る。 『笠置シヅ子』の「買い物ブギ」「東京ブギウギ」はノリが良い。 「買い物ブギ」なんかは、もはやラップである。 笠置シヅ子と言えば、私は唯一記憶にあるのは、 洗剤カネヨンのCMで、「カネヨンでっせ」だけだ。 しかし…

見た事がない過去06 『原節子』

YOUTUBEで『原節子』の映像を見る。 『わが青春に悔なし』(黒澤明 監督1946年) 戦勝国米軍の撮影だけにカラー撮影である。 (原節子は結構巨乳である) 天真爛漫な笑顔が美しい。 今の時代には無い雰囲気の女優である。

見た事がない過去05 『李香蘭』

YOUTUBEで『李香蘭』の映像を見る。 彼女は山口淑子という日本人だが、 中国語が達者で、どうしても中国人に見えてしまう。 それにしてもエキゾチックな美人である。 私にとって、彼女は参議院議員のイメージしかない。

以前から気になる人04 『篠原ともえ』

以前から気になって仕方が無い、 『篠原ともえ』を 今回は取り上げたいと思います。 マスコミに露出し始めたのは10年以上も前ですが、 その頃から、SUGEEEE!KWAIIと思っていました。 (髪が長くて、女らしいので、すごい好みです) 顔の造形がとても整って…

エロチカ 『恋愛術』(1931 山東社)242冊目

今回紹介するのは、 梅原北明・小生夢坊共訳『恋愛術(上巻)』である。 この本は「世界性愛談奇全集」の第一巻目として、 昭和6年2月に山東社より刊行された。 なお、上巻のみの刊行である。 アールデコ調の美しいビロード装。

読書 樋田直人著『蔵書票の芸術』 241冊目

海外の蔵書票は銅版、木版などの単色刷りが多い。 日本では板目木版をはじめ合羽版、 孔版など様々な技法がみられる。 著名な蔵書票といま活躍中の作家の作品を 収録した蔵書票図鑑。 (本書紹介文より抜粋) 今回は、樋田直人著『蔵書票の芸術』を紹介する…

それでは、ご覧頂こう・・・『心霊写真~日本人の独自性と繊細さ』Ⅱ

最後に写真の紹介したい。 私の心に残るものばかりを紹介する。 A. 円山応挙と鰭崎英朋による幽霊画。 B. 「Acidente em Sintra」 YOUTUBEで見る事が出来る。 怖くないし、幽霊を演じている娘は やはり美人だという感想しかない。 C. 外国の幽霊画? 確か「…

おわかり頂けたであろうか・・・『心霊写真~日本人の独自性と繊細さ』Ⅰ

陽気も暖かくなり、夏も近づいてきたので、 今回は、心霊写真を例にとり、 日本人とは何か?を考えてみたい。 私は昔から幽霊だの心霊写真だのが好きだった。 「あなたの知らない世界」は大好きだったし、 「写真集恐怖の心霊写真」は小学生ながらもよく買っ…

光ある所に影がある 名作アニメ06 『サスケ』

『サスケ』は、1968年9月3日から 1969年3月25日までTBS系で全29話が 放送されたテレビアニメ。 少年忍者サスケの戦いと成長を描く。 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋 光ある所に影がある。 まこと、栄光の影に数知れぬ忍者の姿があっ…

女ガ女ノ情念ヲ描ク 日本画家『松井冬子』

2008年4月20日にNHK教育で放映された、 ETV特集 「痛みが美に変わる時~画家・松井冬子の世界~」を見た。 松井冬子は、やはり美しかった。 彼女の描く日本画も美しいが、彼女も美しい。 彼女そのものの存在こそは芸術である。 松井冬子の存在は以前から…

映画81 SFホラー映画の名作 『エイリアン』

今回はリドリー・スコット監督の『エイリアン』を紹介。 1979年アメリカ制作。118分。 この映画を見た時の事は覚えている。 私が中学生の時だ。 真夏の熱い日、私はワクワクしながら、この映画を見に行った。 その頃、巷では、今となっては(古典的であり、 …

絵画24 Hans Baldung Grien『女の三時代と死』

今回は死と老いを描いた、『Hans Baldung Grien』の絵画を紹介する。 Hans Baldung Grienは16世紀に活躍した、ドイツの画家である。 老いと死と時間を題材にした絵画で有名である。 『女の三時代と死(Die drei Lebensalter des Weibes und der Tod)』 (15…

読書 『黄金期の西洋蔵書票』 240冊目

今回は、クリフ・パーフィット著・日本書票協会監修 『黄金期の西洋蔵書票』を紹介する。 1996年日本古書通信社より刊行。 この様な西洋の蔵書票を紹介した本は少ない。 翻訳されている蔵書票に関する本は殆ど無いので、 その意味では貴重とも言えるかも知れ…

映画80 アカデミー賞受賞作品 『ノーカントリー』

今回は第80回アカデミー賞を受賞した、 『ノーカントリー』(NO COUNTRY FOR OLD MEN)を紹介。 2007年アメリカ制作。122分。 コーマック・マッカーシーの『血と暴力の国』の映画化作品である。 (原作はまだ未読) なかなか良い作品だと思う。アカデミー賞…

読書 『オーブリー・ビアズリー/世紀末、異端の画家』239冊目

世紀末、悪魔的エロティシズムの画家、ビアズリー。 衝撃的なデザイン感覚とジャポニズムで時代を席巻。 ビアズリー作品および関連図版を140点掲載。 近代デザインの誕生からモダン・スタイルの確立まで言及。 (本書の紹介文より抜粋) 今回は、河村錠一郎編…

YO!ネオ・トージョー 音楽18&19 『凶気の桜 サウンドトラック』

以前、窪塚洋介主演、高橋マリ子共演の映画 『凶気の桜』(2002年)という映画が有った。 そこで使われている、ラップ(サウンドトラック)が気に入って時々聴いている。 それは、曲名「ジェネレーションネクスト」(キングギドラ)と 曲名「凶気の桜」(K-D…

『Georges Claretieの蔵書票』(Exlibris)

今回紹介するのは(私の架蔵する)洋古書に貼られた、 蔵書票である。 票主のGeorges Claretie(1875-1936)は (アカデミーフランセーズ会員の) Jules Claretie (1840-1913)の息子である。 (ちなみに本票が貼付されているのは 18世紀にベルギーのアントワー…

『蔵書票作家 中嶋清八』(Exlibris)

先日の事、蔵書票をネットで検索していたら、 素晴らしい蔵書票作家を偶然発見しました。 その人物の名は『中嶋清八』という方で、 人形と蔵書票を作っておられます。 中嶋清八さんのブログ (彼の素晴らしい作品群を見る事が出来ます) http://53435481.at.…

映画69 『エディット・ピアフ ~愛の賛歌~LA VIE EN ROSE』Ⅲ

2008年2月24日フランスの伝説的なシャンソン歌手エディット・ピアフ(Edith Piaf)を 演じたマリオン・コティヤール(Marion Cotillard)が見事、第80回アカデミー賞 (80th Academy Awards)主演女優賞を受賞しました。 実際本命と言われていました。やはり…

時々聴いている音楽17 元ちとせ『ワダツミの木』

元ちとせが歌う、この『ワダツミの木』を 初めて聴いたのはいつだったか思い出せない。 多分、2002年の暮れの頃だったと思う。 彼女の発声と声質が実に独特であり、 またメロディも耳慣れない感じで、新鮮に感じ、 またインパクトがあった。 透明感がある声…

映画69 『エディット・ピアフ ~愛の賛歌~LA VIE EN ROSE』Ⅱ

以前、本ブログで紹介した、 『エディット・ピアフ ~愛の賛歌~LA VIE EN ROSE』を感想を書く。 とても良い映画だと思うし、感動もしたが、 晩年のピアフが悲惨過ぎて、何度も見る気にはなれない作品だ。 晩年のピアフは正にボロボロだ。 ピアフが悲惨で見…

エロチカ 『綺談珍聞大集成中巻』 238冊目

今回紹介するのは、梅原北明編著 『明治大正綺談珍聞大集成中巻』 である。 私が架蔵しているのは、文藝市場社より 昭和四年五月五日に刊行された、第二版(三百部)である。 本書は明治~大正期の新聞記事から珍しい記事を抜粋したもの。 様々な珍聞が掲載…

映画79 『ブラックブック(Zwartboek)』(2006)

今回は、映画『ブラックブック(Zwartboek)』を紹介。 原題はZwartboek. 144分。制作国オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー。 ポール・バンホーベン監督による、 ナチス占領下のオランダを舞台にした映画。 オランダを舞台にした映画はなかなか見る機会は、…

洋古書 アラステア挿絵 『サロメ』(1922)237冊目

今回はオスカー・ワイルド著アラステア挿絵『サロメ』を紹介する。 Paris, Les Editions G. Cres et Cieから1922年刊行。 (1922年が刊行初年) 背モロッコ革装。duodecimo.天金。極美本。 (遅くとも1930年代までに装丁されたと思われる) 装飾紙とモロッコ…

読書 レベルテ著『ナインス・ゲート』236冊目

今回は、アルトゥーロ・ペレス・レベルテ著 『ナインス・ゲート』を紹介する。 集英社文庫から2000年に刊行。 ジョニー・ディップ主演で映画化されたが、 その原作本である。 映画と原作のストーリーは、ほぼ同じ。 映画は、やはりヒットはしなかったものの…

ホラー映画78 『2001人の狂宴』(2005)

今回はホラー映画 『2001人の狂宴』を紹介。 88分。アメリカ制作。(原題は2001 MANIACS) ルイスの『2000人の狂人』(1964)のリメイク作品。 私はまだ若い頃にルイスの『2000人の狂人』を見たが、 やはり古臭くてガッカリした記憶がある。 しかし本作品の…

おすすめの本 『書物愛 蔵書票の世界』 235冊目

本と版画美術への愛から生まれた自分だけの 蔵書のしるし、「蔵書票」。 その歴史、具体的な制作法、 蔵書票作家を紹介するミニ事典、 さらに、つきない魅力を存分に語るエッセイから、 西欧のエロティックな逸品 ・美しいお宝作品紹介まで、 至れり尽くせり…

最低最悪の駄作映画77 『アイ・アム・レジェンド』(2007)

1954年に書かれた、鬼才リチャード・マシスンの 小説『アイ・アム・レジェンド』の三度目の映画化作品である。 評価はゼロどころか、マイナス。 最低最悪の究極の駄作映画である。 もし、これが宿題なら全面的にやり直しを (私が先生なら)命じるだろう。 …