映画81 SFホラー映画の名作 『エイリアン』

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今回はリドリー・スコット監督の『エイリアン』を紹介。
1979年アメリカ制作。118分。
この映画を見た時の事は覚えている。
私が中学生の時だ。
真夏の熱い日、私はワクワクしながら、この映画を見に行った。
その頃、巷では、今となっては(古典的であり、
原始的なゲームである)インベーダーゲームが大流行していた。
勿論、私もそれに熱中していた。
それだけではなく、インベーダーゲームの画面を
プリントしたTシャツまで買って着ていた(><)
実は、映画公開前に(角川文庫から出た)
「エイリアン」のノベライズを読んでいた。
そこに、主人公のシガニー・ウィーバーの写真が載っていた。
クライマックスシーンの下着姿の写真であった。
(今となっては別に何でも無いが)あの頃、
私は思春期真っ盛りであった。
その写真だけでも、私はドキドキしたものであった。

この映画はとてもリアルである。
今まで映画に登場する、宇宙船と言えば、
決してリアリズムには徹していなかった。
この映画は何と現実的であろうか。
貨物宇宙船ノストロモ号は、使い古され薄汚れていたし、
乗組員達の会話も実に生活感に溢れていた。
この映画はSFホラー映画の名作だと断言出来る。
(監督のリドリー・スコットは才能に溢れており、
1982年には、SF映画の名作ブレードランナーをも完成させている)
その頃の映画の常識と言えば、主人公はみんな男であって、
戦うのも男であった。しかし、この映画では、違っていた。
またケインの腹をエイリアンが食い破るシーンや
(人間と思われていた)アッシュが実はアンドロイドだと判明するシーン等、
衝撃的なシーンが多く、意表を突かれた。
それに、コンピューターが告げる、秒読み・・・21、20、19・・・というシーンも
私にはとても印象が残っている。今でも鮮明に思い出す。
ちなみに、この映画によって、私は、H.R.ギーガーを初めて知った。
この映画にはコンピューターが出てくる。
実に未来的だ。なんて未来的なんだろう。
あの頃、コンピュータは未来を具体的に表現する道具の一つとして、
頻繁に使われていたと思う。
まさか、21世紀になって、自分がコンピューターを持ち、
操作する様になるとは、あの頃は想像すらしなかった。
あの頃は、コンピューターというのものは、個人で所有すると言う概念は
(他の人は知らないが)私は持っていなかった。正に隔世の感有り。