2007-01-01から1年間の記事一覧

おすすめの本 南條 範夫著『牢獄 』216冊目

異例の大昇進を遂げたその日に、 厳徳珉は突然投獄されてしまう。 明の初め、魔性の皇帝太祖治下では、 怖るべき政治と粛清が繰り返されていた。 才学抜群の厳は、大官の誇りにかけて 無実を弁明しようとするが、 待ちうけていたのは洗脳という、 傷ましい人…

フランス映画63 『アレックス(IRREVERSIBLE) 』

今回は、「カルネ」「カノン」のギャスパー・ノエ監督作品 『アレックス(IRREVERSIBLE) 』を紹介。 99分。2002年フランス製作。 恋人をレイプされ、その復讐をする話だが、 筋らしい筋は無い映画である。 決して楽しい部類の映画ではない。 見る者を不快にさ…

昭和二十年代古書 小栗虫太郎著『紅殻駱駝の秘密』215冊目

今回は、小栗虫太郎著『紅殻駱駝の秘密』を紹介する。 講談社より昭和二十三年十月刊行。定価120円 ご存知、仙花紙を使った粗末な造りの本である。 装丁・挿絵は嶺田 弘。 嶺田は当時沢山の挿絵や装丁の仕事をしている。

映画62『Marie Antoinette』(2006)

今回はアメリカ映画の『Marie Antoinette』(2006)を紹介。 フランス革命で処刑された、マリー・アントワネットを 女流監督のソフィア・コッポラが描いた映画である。 アメリカ映画なので、当然ながら(悲しい事だが) 使用言語は英語である。 18世紀のオース…

ホラー映画61『テキサス・チェーンソー ビギニング』(2006 アメリカ)

本作品はホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』の リメイク作『テキサス・チェーンソー』の続編に当たる。 しかし時間軸は過去に遡っている。 何故、あのような家族となったのか、 どのように誕生したのか?といった疑問を 解き明かす作品となっている。 以…

最近聴いているラップ音楽14 『Hime』

最近、私が聴いているラップ音楽はHIMEの「Himehajime」である。 この音楽もまた有名なYOUTUBEを彷徨している時に見つけたもの。 HIMEは西東京を中心に活動している。 彼女のラップはとてもスピードがあり、聞いていて大変小気味が良い。 彼女のラップも…

フランス映画60 『ボヴァリー夫人』(フランス 1991)

この間、フローベールの『ボヴァリー夫人』を 映像化した作品を見た。 1991年にフランスで製作されたもので、勿論使用言語は フランス語であり、これだけでも私は満足である。 フランス文学の映像化作品の中で、 登場人物が英語を話すのは私は好きではない。…

映画59 『薔薇の名前 』(1986)

ショーン・コネリー、そして若きクリスチャン・スレーターの 出演作品である、『薔薇の名前 』を観た。 中世イタリアの修道院で殺人が起き、その謎解きをする話である。 暗黒時代と言われる、中世がリアルに再現されている。 これを見ると、そんな時代であっ…

絵画22 アーティスト『ゴットフリート・ヘルンヴァイン』

ゴットフリート・ヘルンヴァイン (Gottfried Helnwein、1948年10月8日、ウィーン生まれ)は、 オーストリア系アイルランド人の画家、写真家、 兼パフォーマンスアーティスト。 ヘルンヴァインはウィーン美術アカデミー絵画科 (Akademie der Bildenden Kuns…

フランス映画58『ANGEL-A(アンジェラ) 』(2005)

今回はリュック・ベッソン監督のフランスのパリを 舞台にした、恋愛映画『ANGEL-A(アンジェラ) 』を紹介。 2005年 90分。 前から気になっていた、フランス映画『ANGEL-A(アンジェラ) 』を見た。 当初白黒映画という事で見る意欲を削がれる思いであったが…

SF映画57『トゥモロー・ワールド』(2006)

西暦2027年。ロンドンには移民が溢れ、 当局は移民たちを厳しく取り締まっていた。 街にはテロが横行し、全てが殺伐としていた。 18年間、人類には子どもが誕生しておらず、 人々は未来のない世界を生きていた。 ある日、エネルギー省官僚のセオは、元妻・ジ…

昭和二十年代古書 江戸川乱歩著『幽霊塔』213冊目

今回は、江戸川乱歩著『闇に蠢く』を紹介する。 松竹株式会社出版部より昭和二十二年十一月刊行。 定価五拾円。仙花紙本で装丁は原正治郎。 彩色と言い、デザインと言い、いかにもカストリの雰囲気がある。 時代を象徴したデザインであり、この時代独特のも…

昭和二十年代古書 江戸川乱歩著『闇に蠢く』212冊目

今回は、江戸川乱歩著『闇に蠢く』を紹介する。 オールロマンス社より昭和二十二年三月刊行。定価十七円 お馴染みの毒々し表紙の仙花紙本。

フランスのラップ音楽13 『SINIK』

今回はフランスのラップ『SINIK』を紹介する。 SINIKのラップの中で気に入っているのは、 「Autodestruction」と「Le meme sang」である。 「Meme sang」の方は、フランスの女性ラッパーである、 Diam'sとのユニットである。 これらの曲も有名なYOUTUBEを彷…

最近聴いている音楽12 『Melissa Mars』

Emilie SIMONに続き、私は最近、聴いている音楽は Melissa Marsの「Papa m’aime pas」である。 Melissa Marsは思春期或いは年頃の娘にありがちな感情を ストレートに歌い上げている。 この「Papa m’aime pas」(パパは私を愛していない)も そんな感情を歌っ…

最近聴いている音楽11 『Emilie SIMON』

最近、私が聴いている音楽は、Emilie SIMONの「Desert」である。 この音楽は、フランスの音楽を探しに、 有名なYOUTUBEを彷徨している時に見つけたものである。 彼女の歌は甘く、けだるい。 YOUTUBEで見る事が出来る彼女のビデオクリップ「Desert」はとても…

映画56 カルト映画 『パフューム』(2006 ドイツ)

世界45か国で発売され、1500万部の売上げを記録した パトリック・ジュースキントのベストセラー小説を見事に映画化。 舞台は18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で 一人の子供が産み捨てられる。 名をジャン=バティスト・グルヌイユ。 グルヌイユは生まれな…

映画55 『ハードキャンディ』(2006 アメリカ)

出会い系サイトで知り合ったヘイリーとジェフ。 ヘイリーは好奇心旺盛な14才の女の子、 ジェフは、32才の売れっ子カメラマンだった。 3週間の間、二人はお互いのことを話し、 ついに実際に会う約束をする。 待ち合わせのカフェで初めて会う二人。 14才にして…

映画54 『ドニー・ダーコ』(2001 アメリカ)

ドニー・ダーコ、17歳。 飛行機のエンジンが家に落ちて以来、 目の前に銀色のウサギが現れる。 ウサギは「世界はあと28日6時間42分12秒後に終る」と告げる。 フランクと名乗るそのウサギは、たびたびドニーの前に現れる。 ドニーはウサギの言うことに服従す…

古書 黒岩涙香著『決闘』210冊目

今回は、黒岩涙岩著『決闘』紹介する。 と言っても明治期に刊行されたものではなく、 昭和17年6月に大川屋書店より刊行されたものである。 定価金八十銭。 このように戦前まで涙香本は、比較的よく刊行されていた。

古書 大下宇陀児著『探偵小説 ホテル紅館』209冊目

今回は、大下宇陀児著『探偵小説 ホテル紅館』を紹介する。 熊谷書房から、まだ太平洋戦争勃発前の昭和16年8月5日再版。 価格1円。装丁は画家の高井貞二

古書 ハルボウ著 秦豊吉訳『メトロポリス』208冊目

今回は、ハルボウ著 秦豊吉訳『メトロポリス』を紹介する。 世界大衆文学全集第十五巻として改造社から昭和3年11月刊行。 昭和初期に流行した円本の一冊である。 1924年に書かれた、この作品を原作とし、 映画「メトロポリス」がドイツで制作され、1927年に…

映画53 『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖』(1973 アメリカ)

細菌に感染し発狂した人々と恐ろしい任務を遂行する軍隊、 僅かに生存する未感染の住人が繰り広げる極限下での恐怖を ドキュメンタリータッチで描く。 (映画紹介文より抜粋) 今回は、ジョージ・A・ロメロ監督の映画 『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖』(1…

昭和二十年代古書 横溝正史著『暗闇劇場』207冊目

今回は、横溝正史著『暗闇劇場』を紹介する。 昭和二十四年五月再版。一聯社より刊行。 改訂定価百円。終戦後によく見られる仙花紙本。

フランス映画52 『BAISE-MOI ベーゼ・モア』(2000)

あまりに過激なセックス&暴力描写ゆえに、 公開1週間でフランス映画史上前代未聞の上映禁止処分を受け、 ゴダール、ソニアリキエルら文化人による抗議運動を始めとする 社会的論争を巻き起こし、現在も係争中の衝撃の問題作。 壮絶なヴァイオレンス&セック…