おすすめの本 安部公房著 『密会』(新潮社)44冊目

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夏の朝、突然救急車が妻を連れ去った。
妻を求めて辿り着いた病院の盗聴マイクが
明かす絶望的な愛と快楽。
現代の地獄を描く長編。
(密会紹介文より抜粋)

今回は安部公房著 『密会』(新潮社)を紹介する。
安部公房は好きな作家の一人である。
寡作な作家であったが、構成は緻密であり、
また文章の表現や世界観は個性があった・・・。
安部公房は、まさに個性的な作家であった。
日本にこれほどの作家が存在したという事を
私は同じ日本人として誇りにさえ思うのである。
それほど安部公房の作品は素晴らしい。
少しエロチックでありながらも、彼の描写は傑出している。
過去に、大江健三郎ノーベル賞を受賞したが、
安部公房ノーベル賞を受賞しても
不思議では無いと思うのである。