『林 由紀子制作の蔵書票 「書斎のニンフ」』

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今回は版画家の林 由紀子さんが制作した、
蔵書票「書斎のニンフ」をご紹介致します。


今回、本ブログでは、林由紀子さん制作の銅版画蔵書票
「書斎のニンフ(E.A.)」を取り上げます。
林さんにお聞きしたところ、この蔵書票は大変に
人気があると言っていました。その人気の理由は判ります。
はっきり言って、この蔵書票に私は一目ぼれしました。
だから、欲しいと思い、購入したのです。
何故、人気なのかは、人それぞれ、各個人の評価、
価値観があり、個々の差異が有るとは思いますが、
私が一目ぼれした理由を述べると、きっとこうなるでしょう。

林さんの版画(作品)の世界は、誰にも絶対真似出来ない、
個性的で独特で、独自性があり、又あふれる気品さがあり、
そこには、誰も抜きんでる事が無い、卓越した世界観があります。
そんな作品の中でも、「書斎のニンフ」は、勿論、良い意味で、
*異質であって、またエロチックでもあって、
突出した世界観を持った作品だと感じます。
林さんの版画では(多分)主たる人物が後ろ向きの作品は、
滅多に無いはずです(その点も際立った点だと感じました)し、
無邪気にじゃれる猫、画面一杯の本棚、背面の裸婦等、
発想や感性、構図や構成力、描写共に素晴らしい。
しかし、その「素晴らしい」という一言だけでは、とても言い尽くせない
程の美々しい作品だと思います。
それが蔵書票作品「書斎のニンフ」に惚れ込んだと言いますか、
林由紀子という、好きな一芸術家が織り成す世界観に魅了された、
この自分が(彼女の優美で繊細可憐な多数の作品群から)
この作品が特に目を引いた理由です。
林さん制作の蔵書票作品「書斎のニンフ」は是非とも欲しいと思い、
購入に結びつくことになりました。

*(従来の彼女の作品とは)異色と言い換えても良いし、異彩を放つ
毛色が変わった作品と言ってもいいのですが、とにかく蔵書票
「書斎のニンフ」に目を奪われたのです。具体的に言えば、
「アルフォンス井上」を彷彿させるようなエロスを感じました。

以前、本ブログで紹介しましたが、2014年9月2日から9月14日まで、
大阪のYart Gallery ワイアートギャラリー
http://www.yart-gallery.co.jp/
において、『林由紀子個展 ペルセポネーの花と闇』が開かれます。
林由紀子の独特で傑出した世界観を垣間見ることが
出来る展示になることでしょう。お薦めの個展です。