読書 宮下志朗著『本の都市リヨン』(1989年晶文社)113冊目

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フランス、ルネサンス期。ヨーロッパの一大出版センターとして
首都パリとしのぎをけずった「大市」の都市リヨン。
ラブレーの作品をはじめ、数々の特異な書物を輩出したが、
書物の出現から百年余、歴史の表舞台から突然姿を消す。
印刷・出版史上の黄金都市リヨンの興亡をあますところなく描きだした力作。
1990年第17回大佛次郎賞受賞

今回は、『本の都市リヨン』を紹介する。
フランスの古書には、様々な出版地が記されている。
リヨンと記されている事も珍しくは無い。
リヨンとは何か?リヨンでどのようにして本が作られたのかを
丁寧に論じた本であり、フランスにおける印刷、書物史を
解明するのは必読の書である。