『寂しい女ほどペットを飼う 映画 「トレジャーハンター・クミコ」』

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2014年アメリカ制作。105分。
(原題 Kumiko, the Treasure Hunter)

本映画は都市伝説を映画化したもので、
事実とは全く異なっている。

2001年11月、東京在住のOLのコニシ・タカコが
ノース・ダコタ州ファーゴから60キロ東に
位置する場所で凍死しているのが発見された。
数日前にタカコと会話した警官が、タカコが地図を見せ、
「ファーゴ」という地名を連呼していた為に、
映画『ファーゴ』に出てくる現金を探していると
勘違いして起きた、都市伝説である。
本映画はそんな都市伝説を映画化した(寓話)作品である。
本映画では主人公のクミコを女優の菊地凛子が演じているが、
実に嫌な女というか、余りにも屈折しすぎてる、変人を演じている。

The New York Blog
事実は小説より奇なり~3月10日(水)~
2010-03-11 15:53:32
(記事投稿時なら閲覧可能)
http://ameblo.jp/itsanyclife/entry-10478882065.html

*上記ブログの下部にこのように書かれているが、
(この英紙The Guardian、2003年6月6日付の記事は)
一番よくまとまっており、コニシ・タカコに一体何が起きたのかが
詳細に書かれている。(記事投稿時なら閲覧可能)

Death in the snow

A body is found in the frozen North Dakota woods.
The cops say the dead Japanese woman was looking for
the $1m she saw buried in the film Fargo.
But the story didn't end there. By Paul Berczeller

『記事を全部原文で読みたい方はこちら↓英紙The Guardian、2003年6月6日付の記事』
http://www.guardian.co.uk/culture/2003/jun/06/artsfeatures1

MAKE A NOISE! 第34回
-ヒビレポ 2014年5月17日号-
(記事投稿時なら閲覧可能)
http://www.repo-zine.com/archives/11650

鉄割アルバトロスケット: DA雑記
都市伝説
(記事投稿時なら閲覧可能)
http://www.tetsuwari.com/ydiary/show/2204

Takako Konishi (office worker)
(記事投稿時なら閲覧可能)
https://en.wikipedia.org/wiki/Takako_Konishi_(office_worker)

(下記がTakako Konishi (office worker)の
短縮URL。短縮URの為に投稿時なら閲覧可能)
http://u999u.info/o2e9

この都市伝説は、Paul Berczellerの調査に基づき、
実際にコニシ・タカコには何が起きたのか、
事実はどうなのかを実際に取材をし、ドキュメンタリー
映画化し、2003年に公開した。

MailOnline - news, sport, celebrity,
science and health stories

「Did a Japanese woman really die trying
to find suitcase stuffed with $1m buried
in the snow after watching Fargo -
or was it an urban myth sparked by cop's blunder?」
(記事投稿時なら閲覧可能)
*本映画「トレジャーハンター・クミコ」の
トレイラーも含有。

下記が上のサイトの短縮URL
http://u999u.info/o2ct
短縮URLの為に投稿時なら閲覧可能)
**しかし、下記のURLでも記事が閲覧は可能ではある・・・。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3021870/

下記がPaul Berczellerによる真実のコニシ・タカコの
ドキュメンタリー映画。2003年に公開。25分。
(主人公のTakako KonishiはMimi Ohmoriが演じている)

This Is A True Story
(記事投稿時なら視聴可能)
https://vimeo.com/66512803

本映画に関して言えば、まあ真実ではなく、
都市伝説を映画化したものなので、
やはり、こんな女がいるのか?という???
ばかりで、呆れるほどである。
ツッコミどころ満載であって、まあ一種の寓話なので
そこはしょうがないし、わざとこのような描写を
したのだと思う。(現実にはありえなすぎる設定ばかり)
本映画の主人公クミコは「ファーゴ」のビデオテープを
繰り返し見ている。それ故に、やはりテープが
デッキに引っかかるだろうという、予定調和を裏切らず
(女にしては、いや男にしてもだ)
汚すぎるトイレにビデオテープを流す。
それだけじゃなく、上司のお茶に唾を入れようとするし、
また上司からクリーニングしてくれと頼まれた、
スーツをゴミ箱に捨てる。会社のカードを私物化する。
やはり今度は実際に上司のお茶に唾を入れる。
図書館の本を万引きしようとする。
(実際はあんな親切な警備員なんていない)
食事はカップラーメン。OLで働いていて、
そんなにも金がないんだろうか。
その金はどこに消えてしまうのか。

アメリカに行く前に、ペットを捨てるが、
ペットの兎を地下鉄の車内に放置する。
女友達が携帯の番号を教えてと言われても絶対に教えないし。
あんな部屋で一人でビデオを見、食事はカップラーメン、
そんなことをしているより、友達がいるんだから、
遊びにでも行けばいいのになとか思うし、
OLという給与所得者でありながらも、余りにも
金が無さすぎだろうと思う、凄い無理な設定、描写ばかりだった。
寒い土地に行くんだから、靴とか防寒具とかも用意もせず、
また会話の為に必携な辞書やノートとペンも駆使せず、
それに現金を見つかると仮定してもだ、掘り出す用具さえも
現地で入手さえせず、また仮に発見出来ても、
大量の現金のはずなので、相当な重量があるのに、
車が無いと運ぶのは無理だろうに、
まあ、そこをクリアーしても、異国のアメリカであんな大量の
ドル紙幣を一体どうするのか?アメリカ人でもないのに・・・。
本当に???ばかりの連続で、本当に寓話なんだろうなと思った。

ありえないという描写の連続、バスで目的地まで向かうが、
バスがパンクで停止したら、バスを降り、そこから雪道を
とぼとぼ歩き、また親切な老女の車で乗せて自宅まで行き、
泊まっていってもいいよと言われても、夜中に窓から逃亡、
雪道を歩きだす・・・。
(そもそも、あの銃社会&車社会アメリカで女一人でとぼとぼと
徒歩だなんて正に自殺行為、銃、或いは最低でもナイフでも
ないといくら男でも不安だろう)
会社のカードで買い物、モーテル代を払おうとしたら、
使用出来ないと言われ、そのまま、やはり逃亡。
モーテルの毛布に穴を開けて、ポンチョを即席で作り、
それをかぶり、また雪道をとぼとぼと女一人で歩き出す。
親切な警官に出会い、それはフェイクであり、
リアルじゃないと言われても頑固否定。
確実な意思疎通が難しい為に、警官は「同じアジア人」だから、
何とかなるだろうと思ったのか、チャイニーズレストランに
連れて行き、中国人に話してみろと言うが、
当然中国人は日本語は判らないと判りきった答えを言われる。
(それはいくら何でも無理が有りすぎだと思う)
親切な警官に服や靴を買って貰いながら、やはり、そこでも逃亡。
今度はタクシーを拾うが、降りる時になって、
やはり金がないので、また料金を踏み倒し、やはり逃亡。
結局は都市伝説を極端に寓話化したものなので、
凄いリアリティ感がないものだった。

*最後に思うには不倫は良くない。
所詮は不倫、結局うまくいくはずがないもの。
うまくいくと思うのは利用されているだけの本人の脳内だけだ・・・。