もういくつ寝ると和尚がトゥー 『上原チョー』

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エンタの神様」という番組がある。
若手の芸人が出演している番組だ。
出演している芸人のレベルは高いとは言えないが、
最近、笑ってしまった芸人がいる。
それは、「明日に向かって飛びたトゥー」の『上原チョー』である。
彼の芸は単純なもので、最初はまったく注目していなかったが、
しかし、ある日じっくり見てみたら、思わず笑ってしまった。
左手を鳥のくちばしのように曲げて、決めポーズ、
それに真剣な眼で、「トゥー」と言われると笑ってしまう。
予定調和で、まあ宴会の余興レベルと言えば、そうかも知れない。
しかし彼のギャクにハマルと面白い。
あの芸は彼だからこなせるもの、他の人間では笑えないだろう。
あの彼の独特の雰囲気、あの彼の特有の動作、あの声、
あの「トゥー」という素頓狂な発声、声のトーンが複雑に絡み合って、
絶妙な味を出している。無理やりな笑いも、
勢いだけの強引な笑いも私は好きではない。
しかし『上原チョー』の「トゥー」だけは別だ。あれなら許せる。
人生に本が必要な様に、人生に笑いも必要である。
笑いはどんな特効薬にも勝る。