発禁本 村山知義著『変態芸術史』127冊目(1926)

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今回は1926年(大正十五)に文芸資料研究会から刊行され、
官憲より発禁になった、村山知義著『変態芸術史』を紹介する。
ちなみに発禁となったと言っても、
今となっては別に刺激的な本ではない。
変態という名を冠しているが、
今で言うような意味合いで使われたのではない。
この当時、珍奇な物に対し、何でも
「変態」と名付ける傾向に有ったことを述べておく。
言わば、流行語みたいな感じで使われたのだろうと推測する。
村山知義は、ドイツ表現主義美術運動を紹介し、
プロレタリア文学運動に参加した事で有名である。
ギャラリーTOMという美術館が東京渋谷に有る。
この美術館の発起人の村山亜土の父が村山知義である。