ニューヨーク暮らしにうんざりしていたサイモン・モーリーは、
九〇年前に投函された青い手紙に秘められた謎を解くため「過去」
1882年のニューヨークへ旅立つ。鬼才の幻のファンタジー・ロマン。
(本書紹介文より抜粋)
本書ジャック・フィニイ著 福島 正実訳『『ふりだしに戻る(上下)』が
角川文庫化され、入手しやすくなってから、
私は何度この本を繰り返し読んだことだろうか。
今まで私はこの傑作を何度も読んできた。
ジャック・フィニイは私同様に時に魅せられた人物で、
過去へ旅、過去への憧憬を主題とした小説を何篇も書いている。
本書はそのジャック・フィニイの真骨頂とも言える作品である。