映画21 二つで充分ですよ! 『ブレードランナー』(1982 アメリカ)

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近未来、絶えず酸性雨が降り注ぐ薄暗い地球に、
植民地惑星から4体のレプリカントが脱走してきた。
彼らの捕獲を依頼された「ブレードランナー」のデッカードが、
潜入したレプリカントたちを追う…。
フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を
原作に、近未来を舞台にしたSF。
その卓越した近未来描写により、多くのファンをもつカルト作品。
ルトガー・ハウアー扮するレプリカントは、
主演のハリソン・フォードを喰う存在感を見せつけた。
(映画紹介文より抜粋)

説明不要の、SF映画の不朽の名作である。
私は何度この映画を見た事だろう。
今までのSF観は「未来はバラ色」で有ったが、
この映画では、とてもバラ色とは言えない未来が広がっている。
デストピアな未来であり、そこがリアリティを醸し出している。
映画には説得力が無ければならないと私は常に思う。
観客を納得させなければならないのである。
その意味でも、この映画は卓越していると思う。

写真を拡大したり、また死角さえも見る事が出来る装置が
凄く未来に感じたものだ。
また、主人公のデッカードが持っている銃も未来的に思え、
あの頃はカッコイイと思ったものである。
私の好きな映画の一つである。

また、この映画の台詞が大変印象に残っている。
「二つで充分ですよ」とか「わかってくださいよ!」とか
「お前ら人間には信じられぬものを俺は見た・・・
オリオン座の近くで燃えた宇宙船・・・
タンホイザーゲートのオーロラ・・・
そういう思い出もやがて消える。時が来れば・・・
雨の中の涙のように・・・」