「マルザボットの虐殺」を題材とした映画 『やがて来たる者へ』

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敵の損失は味方の利益、味方の損失は敵の利益

2009年イタリア制作。117分。(原題L'UOMO CHE VERRA)

正直、明るい映画ではないし、明るい題材の映画でもない。
"明確な"希望が残るような終わり方がある映画でもない。
以前、本ブログで紹介した、『セントアンナの奇跡』には、
イタリアのサンタンナ・ディ・スタッツェーマで起こった、ドイツ軍による虐殺を
描いていたが、本映画も同時期のドイツ軍による虐殺を描いている。
セントアンナの奇跡』とは違い、本映画には特には見どころはないように
思える。貧しい農村での農民の質素過ぎる生活が描かれる。
電気もない村では、若者の娯楽は小屋の中で踊るダンスくらいなもの。
もし私であったらなら、ただの家畜の様に殺されるのを待つのみであろうか。
どうぜ殺されるならば、道連れに敵を一人でも殺そうとするだろうか。
何もしてなくても殺されるのだから、何かして殺された方がまだマシだろうか。
もし肉親を敵に殺されたら、やはり復讐だけが、敵を一人でも殺すだけが
生きがいになるのだろうか。つい色んな事を考えてしまいました。

L'uomo che verra - Trailer
(記事投稿時には視聴可能)
http://youtu.be/YEsFlxacD-U