負けた奴は養分になる 映画『麻雀放浪記』Ⅲ

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映画の話に戻るが、加賀まりこ大竹しのぶ鹿賀丈史
出演している。
鹿賀丈史は、「野獣死すべし」の出演でもそうなのだが、
激怒するオヤジ、ヤクザなイメージが俺には有るが、
彼の激怒の演技はワンパターンであって、優れているとは言えない。
大竹しのぶは、今はTVや映画に頻繁に出ているとは言えない
存在になったが、昔は映画によく出ていたものである。
頭が弱い女、*したたかで男に尽くしながらも裏切られてしまう女を
演じるのが上手い。そういう役どころが多い女優である。
元祖小悪魔女優の加賀まりこも出演している。
彼女は辛辣なイメージがあるが、
彼女が昔出演した映画「月曜日のユカ」の予告編を
youtubeで見ると、それが許されるほどの美貌、
究極の可愛さを持った女優だった事が判る。
かわいい女、美人は、歯を磨いても、煙草に火をつけても
また欠伸をしてさえも、何もかもがサマになる。
「月曜日のユカ」のオープニングは優れている。
女(加賀まりこ)が服を脱ぐシーンを多用しているが、
フランスのイラストレイターのエルアールの
挿絵に似ており、センスがとても良い。

映画「月曜日のユカ」(1964年製作)もそうなのだが、
昔の日本を見てみると今とまるで雰囲気が違う事に驚く。
世界でこれほど短期間に変貌した国は恐らく有るまい。
走っている車もそうだが、何もかもが違っていて、異世界そのものだ。
日本敗戦から20年弱、戦争をリアルで経験している人が
ゴロゴロしていた時代だ。今とは全く違う。

*したたかじゃない女なんかこの世の中に存在しないし、
ずるくない女なんかこの世に存在しないし、
打算的じゃない、計算高くない女なんかこの世に存在しない。
かよわい女というものが存在するのは、夢見る男の頭の中だけだ。
気が弱い男は存在するが、気が弱い女というものは存在しない。
もし存在すると錯覚する(そう見える)ならば、
それを女の利己的な演技に他ならない。
女がメニューを見て、あれこれ迷うのは、絶対損をしたくないからだ。
女がいつも迷うのは、決して損をしたくない為に
その選択に時間がかかるからだ。

映画 「麻雀放浪記」 予告編
http://www.youtube.com/watch?v=DDS7uA6U7xs
(記事投稿時なら視聴可能)

「月曜日のユカ」のタイトルバック
http://www.youtube.com/watch?v=5tqW0Ota95Y
(記事投稿時なら視聴可能)

「月曜日のユカ」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=Ni4PThuBwRQ
(記事投稿時なら視聴可能)