洋古書 エルアールの代表作『エプタメロン』Ⅳ

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本書の挿絵はPochoirだと思われる。
ダニエル・ジャコメによる、ジャコメ工房によって、本書の挿絵は制作された。
ジャコメ工房のPochoirは、ダニエル・ジャコメ独特の創意工夫がなされており、
ジャコメ工房のPochoirの完成度はIMPRIMEUR D'ARTと言わしめるほど、
極めて高いと頗る定評があり、Pochoirでは最高のレベルだと言われている。
その高い技術力と評価は今なお不動であり、
ちなみにピカソ・ミロ・マチスシャガール等のPochoirもここで制作されている。
ただ技法云々よりも、、私は大変気にいっているので、
どんな技法でもかまわないと思っている。
滑稽な事に、趣味で非ずにして、それにて生計を為す、
言わばプロフェッショナルと言うべき、日本の某古書店の記述では、
ジャコメ工房制作のPochoirを石版画と堂々と記載している店が存在する。
多くの日本人は(オークション等の傾向を見れば)リトグラフ
大変お好きの様だが、銅版画以外ならば、
何でも石版画と思い込むのは無知であり、それは早計と言うものだろう。
Pochoirと石版画では、質感が違い過ぎる。
間違いようがないはずだが、これをどうして間違えるのか。
知識は邪魔にならず、何事も一生勉強だと常々思うが、
そうは思わない輩もいるようである。