古書「供述心理」

司法研修所
昭和四二年三月十五日発行
発行所 財団法人法曹会
実費670円
847P

まだ若い頃に古書店で見つけて購入した。
本書は尋問における証人の心理を主とした
司法研修所で教材として使われた事実認定教材シリーズ
第1号だが、かなり詳細に書かれている。
この本はそもそも一般には市販されていない教材なので
知名度がないが、かなり有益な本であるのは間違いない。
人は事実ではないことを利益の獲得のために言う。
それを世間では嘘と呼ばれる。また勘違いの場合もある。
また人の記憶は常に正確ではなく、時にはあいまいなものであり、
目撃証言も事実でない場合もある。人は事実ではない
模造記憶を作り出す。
本書では尋問や自白も含め、証人が証言することに対し
様々な角度から考察している。